小説喫茶・メル

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夜が明け、城の前に集まるメンバー。

そこには、気絶し眠っていたサリアの姿もあった。

彼女は話を聞き、アクア達と同じ突入部隊に入る。

「サリア・・・もう無理しなくて良いんだぞ?」

それを心配したミハエルに、残るように言われるが

「大丈夫、兄さんが戻ってきてくれただけで私はまた、頑張れるから」

笑顔で言い返し、アクアとフレアの側に行き、頭をポンと叩く。

「それに、ここまできたら、私が最後まで面倒みないとね」

「姉ちゃん・・・」

彼女の言葉に、アクアは思わず頬が緩んだ。

元の姉に戻ってくれて、良かったと。

こうして突入するメンバーは、グラディウス、アクア、フレア、サリア、そして

「本当に良いんだな、マリア?」

「覚悟は出来てる・・・私も、戦う!」

ジークと、覚悟を決めたマリアだった。

普段着ぬ白いローブを着ており、赤く長い髪を後ろで束ねている。

「しかし軍師、あそこまでどうやって行くんです?」

ジークの疑問はもっとも。

血の要塞は、はるか上空にあり、しかも触れてはまずそうな血の塊に覆われている。

それを待っていたかのように

「この子なら、大丈夫だよ」

メルが一歩前に出、服の胸元をそっと浮かすと、黄緑の小鳥が現れた。

パタパタと飛ぶその鳥は、不思議な光に包まれ、ゆっくりと姿を現すと

「もしかして・・・【神鳥】?」

人が何人も乗れそうな、巨大な姿となっていた。

アクア達も実際見るのは初めてで、唖然となる。

ジーク達は当然知らないのだが、グラディウスだけは、わかっていたかのように一人真っ先に乗った。

「メル・・・おまえなんで連れてきたんだ?」

「いざという時、頼りになるかなぁと思って」

神鳥は、少しの間巨大化し、人を大勢乗せれる上に、目の前の対象をすべて無効化するという能力がある。

これなら血の要塞まで、無傷で全員乗り込むことが可能。

ジークとアクアが先に乗り、手を伸ばし女性陣を引っ張り上げる。

そうして全員が乗りこみ、出発しようと羽根をはばたかせた時

「ちょっと待ってーーーーーーーーーーー!!!!!」

聞き覚えのある、元気な女の子の声が聞こえた。

城より飛び出し走ってくる少女を見て、エミルやリフィルは驚愕する。

「コノハ!?」

「あなた・・・まだ傷が・・・」

地上にいる全員をかわすように動き、神鳥に飛び乗った。

驚くアクアやフレア達を余所に、コノハはエミル達に向かって叫ぶ。

「師匠ごめん!あたしも、アクア達と行く!!」

「なっ・・・ダメだよ!まだ完治してないんだから、安静にしないと!!」

そう叫ぶエミルの前に、リオンが立ちふさがり、呟く。

「行かせてやれ、あいつも、アクアと同じで言い出したら聞かないことを、おまえが一番知っているだろ?」

彼の問いかけに、言い返すことが出来なかった。

そしてそれを見ていた軍師は、神鳥に飛ぶよう促せる。

神鳥は声が上げ、大きな羽根をはばたかせた。

徐々に上がっていき、皆が呆然とする中

「アクア」

ミハエルが呼びかける。

アクアは体を前に出し、父の言葉を待つ。

「みんなを、頼んだぞ」

それを聞いた彼は、ここにきて

「あぁ・・・任せて、パパ!」

親指を立て前に出し、笑った。

そうして神鳥は、はるか上空へと舞い上がる。

そこでフレアが、心配そうにコノハの方を見つめていると

「これぐらいの傷で、あたしだけじっとなんかしてられないよ」

彼女は微笑み、言い放つ。

「あたし達は、どんな時でも一緒でしょ!?」

その言葉に、アクアとフレアも微笑み、サリアは呆れながらも、心の中では笑っていた。







スキット:【本当は・・・】

フレア「マリア、一緒に頑張ろうね!」

マリア「うん!私達に、出来ることを!」

コノハ「良いねぇ~、友情ですな~・・・ッ!」

アクア「・・・コノハ?」

コノハ「うん?何アクア?」

アクア「・・・・・・無理だと思ったら、俺の後ろに下がれよ」

コノハ「・・・べーだ!!」

アクア「はっ・・・?」

コノハ「残念ながら、あたしは守られる程弱い女の子じゃないもんね~!」

アクア「いや・・・けど・・・」

コノハ「・・・いっつもアクアの背中で、一緒に戦ってきたでしょ・・・」

アクア「・・・・・・」

コノハ「あんたが守るのは、あたしの前じゃなくて後ろ、んで、あたしがあんたの後ろを守るから」

アクア「・・・あぁ、そうだったな」

コノハ「良し!気合入れていくよ!!」
















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