小説喫茶・メル

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「集合、団結、力増大」

レナスをさらった、ピエロのような者が現れた。

部屋の丁度真中で、羽根もないのに逆さまで浮いている。

その姿に、再びハルの感情が高ぶりそうになるが

「おまえか、レナスをさらったのは」

ロイドが一歩前に出、代表するように話しかけた。

表情は険しく、しかし怒り狂う様子はない。

「正解、ビンゴ、ただそれだけ」

相変わらず訳のわからない話し方をするので、頭の悪い組は混乱する。

だが話自体が通じていないわけではないと判断したロイドは、違う質問を行う。

「レナスは、どこだ?」

それを聞いたピエロは、彼の予想通り、答えを返す。

「主、ボス、城にいる」

さらにピエロは、答えを示すように続けた。

「ヒント、キーワード、過去の王妃、かけら、集める、道開く」

その言葉で、ほとんどの者は言いたいことを理解する。

そして役目を終えたように、ピエロは皆の前より姿を煙のように消した。

驚くが、深追いしても仕方がないので、先程の言葉を思い出す。

「あの変なピエロのヒントによると、レナスが過去関わった場所に、あいつの所に行くためのかけらがあるってことになるな」

「そうみたいっすねぇ、大きく関わったといえば、やはり戦いの跡地でしょうかぁ?」

「可能性は大きいですね、もしかしたら僕等の世界にもあるかもしれません」

ロイド、ナルク、クレイ、それぞれ高確率で正しいと思われる意見を出し合う。

ハルの方は、ゲームのようなことをされていると、腹立たしく感じていたが、なんとか気持ちを抑える。

今はなにより、レナスを助けることが先決だと。

「結構な数がありそうだから、みんなで手分けした方が良さそうですね」

クレイに言われ、ロイドとコレットは会議室を出ようとする。

「今回は俺達も全員で動く、手分けしてレナスのかけらを探そう」

「レナスは、私達みんなで助けないとね」

そう言い、皆それぞれのメンバーに分かれ、かけら探索が始まった。







アラスタ森の奥にある、地下へと続く階段。

かつて、アラスタが古代兵器に襲われた時に、そのボスと戦った場所である。

レナスが王妃となり、国を復興していくと決心した時でもあった。

ここになら高確率であると思い、やってきたメンバーは

「なんかこうしてみると、懐かしいな」

ボスであるディスと戦った、ルーク達である。

「そうね、もうかなりの時が経つのね・・・」

「おいおい二人とも、懐かしむのも良いが、かけらを探さないと」

ルークとティアが周りを見てジーンとなっている間、ガイはさっさと下へと降りていく。

そして探索しながら、最下層に着くと

「えっ・・・マジかよ?」

3人は目の前にいる人物に、驚き隠せない。

かつてルークとレナスが、皆と力を合わせてなんとか倒した、レジスタンスのボスであるディスが立っていた。

ただ立っているだけで何も言ってこず、というより、生きている感じがしない。

そんな雰囲気に疑問を持つが

「・・・・・・」

ほぼ機械となっている腕より、黒い光のレーザーを放ってきた。

咄嗟の判断で避け、3人は武器を構える。

「良くわからないが、とにかくあいつを倒すぞ!!」

「あぁ!!」

「了解!!」

ルークの指示により、謎のディスとの戦闘が開始された。







ルミスと初めて出会い、戦った場所。

ムウマ出現の跡地には

「やっぱり、何度きてもここは妙な気分になる…」

ルミス率いる、サリア、アクア、フレア、コノハ、子供組だった。

彼女以外の4人は、初めて見る戦闘跡地に、キョロキョロと興味を示す。

「ここでお母さんやレナスおばさんが戦ってたなんて、未だにちょっと信じられないや…」

今となっては本当の姉妹のように、仲の良い二人だが、出会い初めは敵同士だった。

それがルミスにとっては、苦くも良い思い出となっている。

「あれ?誰かいるよ?」

目の良いコノハが、奥に見える人影に気付いた。

その姿に、ルミスは驚く。

「ムウマ・・・様?」

ムウマの存在は、サリア達も知っている。

しかし今目の前にいる彼女は、【再生のムウマ】でなく、ここで復活した【破壊のムウマ】。

一瞬の内にその違いに気付いたルミスは

「みんな、戦闘準備を」

4人にそう指示する。

その間ムウマは、右手を前に出し、そこより目には見えない何かを飛ばした。

サリア達は何かと思うが、正体に気付いているルミスは、前に水の壁を作り出す。

それにより、謎の何かと水の壁が衝突し、消えた。

「あの人が手を構えたら、避けるか壁になるものを作って」

「えっ・・・それってどういう?」

「あの人の力は、当たったものを消滅させてしまうの、だから絶対に直撃だけは回避しなさい」

母親らしくそう言い、子供達に極力攻撃が行かないよう、一人先陣をきった。
















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