小説喫茶・メル

小説喫茶・メル

第五話


未来さえ置き去りにして
限界など知らない 意味ない
この能力(チカラ)が光散らす
その先に遥かな想いを

歩いてきた この道を 振り返ることしか

出来ないなら…今ここで全てを壊せる

暗闇に墜ちる街並み
人はどこまで立ち向かえるの?
加速するその痛みから
誰かをきっと守れるよ

Looking!
The blitz loop this planet to search way
only my RAILGUN can shoot it 今すぐ
身体中を 光の速さで
駆け巡った 確かな予感

掴め!望むものなら残さず
輝ける自分らしさで
信じてるよ あの日の誓いを
この瞳に光る涙
それさえも強さになるから





【とある悪魔のコノハちゃん】








【レベル1】







エデン学院の水曜日は、小・中・高すべて昼に終わる。

なので生徒達は基本、下校と同時に遊びに行くことがほとんどだ。

コノハ達もその一人。

「ねぇ~ねぇ~、モール行こうよ~!!」

「最近出来た例のやつ?まぁあたしは良いけど」

「私も良いですよ」

コノハ、スイレン、アヤメが3人並んで歩いていた。

彼女等はいつの間にか良く一緒に行動するようになり、普段の下校でもアクア達と一緒に帰っている。

今回は別行動だが。

「案内ならあたしに任せて!!どこに何があるかバッチリ覚えてるから!」

彼女の自身満々な言葉に、スイレンは疑問を持ったのか

「ふ~ん・・・・・・じゃあ、古着屋さんは?」

普通なら答えられそうなことを聞いてみた。

「・・・えっ?」

しかしコノハは、すぐに答えることが出来ない。

彼女はファッションに関して疎いのだ。

「やっぱりね・・・どうせ飲食店とペットショップばっかり見てたんでしょ?」

「うっ・・・・・・」

図星なので、顔を反らし縮こまる。

アクアとのデートの時は、確かにペットショップに行き、ひたすら食べていた記憶があった。

「・・・まぁ良いわ、美味しいクレープ屋さんでも案内してよ?」

スイレンにそう言われ、コノハはすぐに立ち直る。

「任せて!!良いとこ知ってるの♪」

ニコニコしながらスキップし、二人の前を行く。

スイレンはもはやコノハの扱いを熟知していた。

それを見て、アヤメはクスクスと微笑む。

そうしている間に、ナルクのモールへと到着した。

3人でベンチに座り、クレープを頬張る。

「そういえばコノハ、あんたこの前高等部の人らと喧嘩したでしょ?」

スイレンに言われ、ムスっと不機嫌な顔になるコノハ。

「むっ・・・喧嘩じゃないよ、ちょっと言い合っただけだもん」

「・・・まぁ良いけど、とりあえずその人らがさ、最近ちょっとヤバイらしいよ」

「・・・・・・その話、私も聞きました」

アヤメもそう言い、一人わからないコノハだけポカンとなった。

その者達自体は、クローバを助けた時に出会っているので知っているが、彼女は学園内の噂に疎い。

「授業中先生に注意されただけで、キレて教室のドア外したとか…」

「そうそう、他にも魔法演習の時に、上手くいかないからって、他のクラスの子に大火傷負わせたとかね」

「・・・・・・」

二人の話を、黙ってクレープを頬張りながら聞く。

その表情は険しい。

「ひとまずその場その場で、先生達に抑えられたようですが、この頃何度もそういった事件が起きているみたいです」

「これも全部、マルシアさんがいなくなったからかな~・・・あの人がいれば、暴動なんて一発で止めてくれるし」

マルシアの有名っぷりは、今に始まったことではなかった。

アラスタの女の子なら誰でも知っている、憧れの女性。

しかし当然、それを良くないと思っている子達もいる。

「まっ、あたしら中等部には直接的な被害はないだろうけど、正直ちょっと怖いよね…」

最後の一口を頬張り、立ち上がるスイレン。

アヤメも食べ終わり、コノハも険しい表情のまま食べ終わった。

モールの中をしばらく歩き、出入り口付近に辿りつく。

そこで

「あっ・・・やば…」

3人の目の前に、以前クローバを襲った男二人が歩いてきていた。

スイレンとアヤメは反射的に目をそらし合わせないようにする。

だがコノハは、彼等を見つめ、すれ違う瞬間、呟く。

「違うクラスの子に大火傷負わせるって、本当にそんなことしたの?」

彼女の怖い声を聞き、スイレンとアヤメはあたふた慌てる。

「・・・ちっ、またてめぇか」

やせている方の男がそう言い、コノハの方を向いた。

それに合わせるように、彼女も振り向く。

「本当かって、聞いているんだけど?」

「・・・だったら何だよ?」

その悪気のない声を聞き、ブチっと頭の何かが切れた。

「ッ・・・あんた達ねぇーーーー!!!!」

「ちょいストップストォープ!!」

今にも殴りかかりそうだったコノハを、スイレンが後ろから抑えこむ。

その様子を、他の客がぞろぞろと集まり見ていた。

「邪魔しないでスイレン!!」

「落ち着きなって!!ここで乱闘なんて起こしたら、周りの人にも、あんたの家族にも迷惑かかるでしょ!?」

「うっ・・・・・・」

そう言われ、握っていた拳を解き落ち着く。

男達は「ふん」と鼻で笑い、モールの奥へと入っていった。






ひとまず公園に行き、コノハに水を渡すアヤメ。

彼女はブランコに座り、ゆっくりと水を飲む。

何と声をかけようか迷っていたアヤメだが、スイレンが先に話し掛ける。

「・・・どうしたのよ?あんなに怒って」

それを聞いたコノハは、顔を下げたまま返す。

「だって・・・あいつら何の関係もない子を巻き込んで・・・・・・それで反省もしてないなんて…」

「・・・コノハちゃん…」

彼女の優しさは前から知っているが、ここまでとは思わなかった。

顔も知らない他人のために、怒ることの出来る彼女。

しかも、殴りそうになるぐらいに。

「気持ちはわからなくもないけどさ、何も他人のために、あんたがそこまで気負う必要なんてないじゃない」

「だけど・・・」

「あんたは学園委員長でなければ、マルシアさんでもない、みんなと変わらない生徒なのよ?」

そう言われ、言い返せない。

だからこそ歯痒いのも事実。

そんな微妙な空気の3人の元に

「コノハ様ーーーーーーーー!!!!!」

甲高い声を上げ、クローバがやってきた。

制服姿だが、身につけている装飾品のせいで派手に見えるのは変わらない。

呆然となる3人に向かって、クローバは話し始める。

「大変ですの!!今すぐショッピングモールに来てくださいな!!」

その慌てようから、ただごとではないのはわかるが、理由がわからない。

それを説明するよう、彼女は叫ぶ。

「以前私達を襲った者達が、暴れているようですの!!!」

「えっ!?」

先程会ったばかりで、何が起こったというのかと、3人は思う。

しかし放ってもおけないので、3人とクローバはモールに向けて走り出した。
















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