小説喫茶・メル

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第十四話








コノハが学園委員長に任命され、1週間が過ぎた。

学校に特別に、委員長室を設けられ、そこに集まっているいつもの4人。

「うへぇ~・・・やってもやっても終わらない…」

机にある大量の紙を前に、へろへろになり倒れ込むコノハ。

「あんたがやるって言ったことでしょ?ほら手を休めない」

彼女の斜め前の席に座り、姉のように叱るスイレン。

「お腹空きましたわね~・・・・・・これではやる気も出ませんわ」

その前の席で、コノハのように倒れそうになっているクローバ。

そんな3人の元に、ドアを開けアヤメがやってきた。

両手でトレーを持ち、その上にティーカップとクッキーが乗っている。

「みなさん、少し休憩しましょう」

「うわぁ~い!さっすがアヤメちゃん!!」

立ち上がり真っ先にクッキーにがっついた。







「そういえばさ、アヤメちゃんって漫画描いてるけど、やっぱり読んだりもしてるの?」

落ち着いた所で、スイレンが尋ねた。

カップに入った紅茶を飲みながら、彼女の返答を待つ。

「はい、読んでますよ」

「へぇ~、どんなのどんなの!?」

興味津々に食いつくコノハ。

その際に最後のクッキーを頬張る。

「ワンピースに鋼の錬金術師に、最近では、とある科学の超電磁砲ですね」

「あっ最後の知ってる!!初春さん可愛いよね~♪」

「あんた意外と漫画知ってるわよね」

コノハはたまにフレアの部屋に行き、大量にある漫画を読んでいることがあった。

アクアと違いフレアはインドアだからである。

スイレンも読むほうだが、二人ほどではなかった。

「むぅ~・・・・・・」←会話に入れない

なんとかクローバにもわかるように、楽しく話していると、コンコンとドアを叩く音が聞こえた。

アヤメが返事をし出る。

「あっ、シードさん」

「なっ!?何しにきましたの爆弾男!?」

相変わらずシードに対して敵意をむき出しているクローバ。

コノハはそんな彼女をまあまあとなだめ、彼の元へ行く。

「どうしたの?もうとっくに放課後だよ?」

それに対しシードは、少し間をおき、ためらいながら話す。

「・・・おまえ、帰り少し時間あるか?」

「へっ?あっうん・・・もうすぐ下校時刻だから、全然大丈夫だけど…」

思っていた事と違うことを言われたので、思わず困惑するコノハ。

それを見た瞬間、彼女の前に行き、クローバは守るように立ち塞がった。

「コノハ様に何をする気ですの!?」

「はいはい~、クローバはちょっと落ち着こうね~」

毎度のことのように、スイレンが後ろから抑えつける。

そして空気を読み、アヤメと共に一歩下がった。

シードはそれを確認し、呟く。

「それじゃあ、ちょっと付き合ってくれ」

その言葉にさらに暴れ出すクローバだが、ひとまずその場はおさまった。







水曜日なので、放課後といってもようやく日が暮れ始めていた頃だった。

森の中を、ゆっくりと歩いて進むシードとコノハ。

その後ろで、隠れながら二人を追う3人。

スイレンとアヤメはクローバを見張る役目でもある。

「あれ・・・この先って・・・・」

方向的に、心当たりがあるコノハ。

静かな空気のまま、二人と三人は目的な場所に着いた。

「・・・・・・」

手を合わせ目を閉じ、祈りを捧げるようにしているシード。

その隣で、呆然と前にあるものを見つめるコノハ。

彼女等の目の前にあるのは

「これ・・・・・・」

「あぁ・・・・・・俺の、兄貴の墓だ」

墓標。

何故ここに連れて来られたのか、訳がわからない彼女に、シードは静かに語り始めた。





シード「兄貴と言っても、結構年は離れていてな、レナス王妃より少し下なぐらいだ」

コノハ「結構な年なんだね・・・あっこんなこと言ったら怒られる…」

シード「俺と同じで落ちこぼれで、勉強も魔法も、対して出来た方じゃなかった」

コノハ「そんな、落ちこぼれなんて・・・」

シード「だから、古代兵器との戦いで戦死しちまったんだよ」

コノハ「えっ!?」

シード「実力もないくせに、兵になんてなるからだって、悲しむ以前に自業自得だって思えた」

コノハ「ちょっと!戦って亡くなったお兄さんに・・・・・・そんな言い方!?」

シード「後でわかったことなんだが、兄貴は、レナス王妃を庇って死んだらしい」

コノハ「・・・・えっ?」

シード「兵になったのはバカだと思ったが、主を命懸けで守ったのは、弟として誇りに思ってるよ」

コノハ「シード…」

シード「だから俺も、兵になろうと考えた」

コノハ「・・・・・・」

シード「兄貴とは違って、実力をつけ、死なずにずっと主を守ってやろうってな」

コノハ「・・・そっか…」

シード「今兄貴に、その誓いを告げた」






顔を下げ、少し落ち込んだ様子で口を開く。

「それなら・・・レナスおばあちゃんも安心だね」

その様子を見たシードは、またもためらいながら返す。

「・・・・・・俺が守りたいのは・・・やがて王妃になるおま…」

「フレイムクロス!!!」

シードに向かって、二つの炎の矢が、十字に交差するように向かってきた。

だが彼は、ヒョイとジャンプしかわす。

そのまま木の上に乗り、撃ってきた方を見る。

「毎度毎度、そう簡単に食らうかよ」

「ムキー!!降りてらっしゃい爆弾男!!」

スイレン達を振りほどいたクローバが、二人の前に現れた。

再び攻撃するために、詠唱を開始始める。

「あれ?みんな・・・?」

「ごめんねコノハ~・・・つい気になっちゃって」

4人が集まったのを確認したシードは微笑し、去るように背を向けた。

「ふっ・・・じゃあな」

「あっちょ!シード!!」

彼女に叫びに対し、手を軽く振りながら、彼は木から木へと飛び移っていく。

それに対しクローバが攻撃しようとするが、スイレンに止められた。

「相変わらず、おかしな人ですね」

「うんでも・・・・・・」

そこまで言い、コノハは少しだけ微笑んだ。
















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