小説喫茶・メル

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朝早いと言うのに女性達は皆普段と変わらぬ凛々しい顔立ちをしている。

一方ミハエル達は

「むにゃむにゃ・・・・」

「大変やなミハエル」

「まっ・・・いつものことと思えば」

5人はきちんと起き立っているのだが、メルだけはまだミハエルの背中で寝ていた。

彼女は朝に弱いようだ。

「それでは皆様には」

そんな中一人の女性が口を開く。

「ここよりはるか西にある大きな街に向かってもらいます。そこが最後の予選審査会場となります」

最後という言葉を聞いて、一同はどこかほっとした感じになった。

ミハエルに至ってはここに来てまだまともな戦いをしていない、そのため早く本選に上がりたいのであろう。

「かなりの道のりだと思いますので、こちらで用意した車をご使用ください」

小柄な女性にそう言われ、一同は外へと向かった。

町の外に出、昇り始めている日に照らされる。

今日は快晴だ。

そこに、屋根をオープンしたトラックのような物が置いてあった。

「そういやまだ名前聞いてなかったな」

「はい?」

ミハエルが急にそう言い、自分を見てきたので思わず首を傾げる少女。

「この子はアリアって言うんだよ!」

少女、アリアの変わりにいつの間にかミハエルの背中から下りていたメルが叫んだ。

「そうか、じゃあアリア、これからよろしくな」

ゆっくりと手を差し出すミハエル。

「あっはい・・・よろしくお願いします」

その手をアリアはおずおずと握り返した。

そんな中

「お~い、はよ乗りや~」

不知火が一人運転席に座っていた。

「不知火、おまえ運転出来るのか?」

「あったりまえや、俺は何でも出来るで~」

自身気に言うその表情は昨夜の雰囲気を思わせない明るいものだった。

「そやそや!不知火はすっごいもんな!!」

それを見た神楽は安心したのか、元気良く車に乗り込んだ。

不知火の後ろに当たる場所に座る。

「アリア真中に座りなよ!」

「へっ?あっはい」

メルに言われ、後部座席には神楽、アリア、メルという順番で座った。

そして黒姫はトランクのような場所に座り、ミハエルは助手席に座った。

「黒姫、良いのかそこで?」

「あぁ、風が直に受けれて気持ちいと思うぞ」

「そっ・・そうか・・・」

ある意味マルシア以上に変だと思ったミハエルだった。

「さ~て、目指すは西やで~!!」

不知火はそう言い、アクセルを踏んだ。






緑溢れ、綺麗な海を背後に持つ国、アラスタ。

そのアラスタ城の廊下に

「まったく・・・スイのやつめ・・・めんどうごとはいつも任せよって・・・」

「まっまあスイも任務で忙しいですから・・・」

スタイルのよい凛々しい女性と、メルのような雰囲気の少女の姿があった。

「黒姫とやらの情報を出来る限り教えてくれだと・・・ミハエルめ・・・いくらここの情報網でも限界があるというのに・・・」

女性は歩きながら愚痴をずっとこぼしている。

カツカツと廊下を歩く音が徐々に速くなっていく。

「でも情報を伝えるだけですし、早く伝えて、後はミハエル達に任せましょう」

「元よりそのつもりだ」

そうした会話をしつつ、二人の女性、マルシアとレイミは城を出た。
















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