小説喫茶・メル

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一ヶ月前に見た平原。

道路には車も走っている。

「マルシア、レイミ、おまえらまで良いのか?」

「本当なら用を済ませて帰るつもりだったが、状況が状況だ、そうもいくまい」

仲間であるメル達がさらわれ、その上実の姉のことも気になる、そのためマルシア達は帰ろうにも帰れなかった。

「そやけど、問題は神楽達がどこにおるかや」

ようやく普通に会話に入るようになった不知火、だが表情は真剣なままだ。

そんな疑問を浮かべる一同の元に

「ご主人様ーーーー!!!」

「昴!?」

小さな朱雀、昴がミハエルの頭に乗っかった。

何故彼?がミハエルのことまでご主人様と呼ぶのは謎である。

「ご主人様!僕ママの居場所わかります!!」

昴が言うママというのは、メルのことであろう。

「ほんとか?」

「朱雀様のエネルギーを感じます!それを目指せばきっとママがいるはずです!」

「なるほど・・・さすがは朱雀の子だ・・・」

まだ幼い朱雀に感心するマルシア。

いざという時はしっかりしている、主人に似るものだと。

「よし、じゃあ昴、道案内頼むぞ」

「任せてください!!」

昴は元気良く叫び、先頭の位置に浮いた。

「おい兄ちゃん達よぉ」

中年っぽさが感じられる男達がミハエル達に近づいてきた。

数は二人だが、二人とも金髪で、いかつい目つきをしている。

その内の一人が一歩前に出た。

「俺ら金ないんだ、金貸してくんね?って言うかくれ」

「・・・・・・」

今時ありえないと思う発言に、呆然となるミハエル達。

軽いため息をつき、前に出ようとするミハエルだが

「こんな奴等に、おまえがわざわざ出るまでもない」

マルシアが手を前に出し、代わりに一歩出た。

「・・・久しぶりに、姉さんの腕を見るのも悪くないか」

「そういうことだ」

ミハエルは納得し、不知火達の横に並んだ。

「なんだぁ?姉ちゃんが金くれんのか?」

男達はにやにやしながら話している。

その顔はいかにも不良らしい。

その間マルシアは、腰に下げている剣らしきものに手をかけた。

「えっ?マルシア・・・・その剣まさか・・・」

一瞬セイレーンと思ったミハエルだが、鞘が違う。

「シルファー流剣術・・・・・・」

そっと目を閉じ、重心を低くし、そこより

シュっと一気に二人の男をすり抜けた。

「あっ?」

当然何が起こったかわからない男達だが

「瞬神殺」

マルシアがそう言ったと同時に、二人の男はバタッと倒れ、気絶した。

「悪いが、私の眼中におまえ達などいない」

ゆっくりと剣を鞘にしまう。

そしてミハエル達の元へ。

「みねうちとは言えレナスおばさんの瞬神殺・・・・・・それにその剣・・・」

刀身を見て何かすぐにわかった。

彼女が使った剣、かつてレナスとハルが愛用していた三大神器の一つであり王。

「クライシスか・・・・・・」
















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