小説喫茶・メル

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ルミスとメル?は、レナス達より少し離れた所にいた。

森の中はあまり変わっていない。

「ルミスおばさ~ん、力が戻ったって言っても病み上がりでしょ?無理しない方が良いんじゃな~い?」

メル?は不敵に微笑みながらそう言った。

容姿はメルそのものなのだが、やはり雰囲気が違う。

「・・・・・・」

ルミスは無言で、落ち着いた表情で彼女を見つめている。

周りの水は勢いは弱まっているものの、彼女を守るように渦巻いていた。

「クールだね~・・・・・・その落ち着き、いつまで持つのかなぁ?」

そう言った瞬間、メル?はルミスの前より消える。

「ここだよ」

「!?」

背後より聞こえた声に反応し、後ろを振り向く

メル?がすっと右手をルミスの首元に向けた。

その瞬間周りの水が反応し、泡のような防御壁【水の衣】が発動する。

「ふふっ……」

だがメル?は静かに笑い、手が水の中に入っているにも関わらず

「・・・ッ!?」

ボッと水の中で炎を発火させた。

それによりルミスの左頬が少し焼ける。

二人は距離を空け、互いに見つめあった。

「ほらね、無理するから僕の朱雀の炎に負けるんだよ」

彼女はそう言うと、右手に小さなライター程の炎を発生させる。

それはメルの炎と似ているが色が

薄い紫だった。

ルミスはそれに少し驚きつつも、少し焦げた頬を触り、落ち着いたままだ。

「・・・あなたが」

静かに口を開き話始めるので、メル?は興味津々に耳を貸す。

「あなたが何故メルの姿をしていて、何を考えているのかは知らない、でも」

ルミスはそっと、しかし真っ直ぐと彼女の目を見つめた。

「メルをあそこまで追い詰めたあなたを、私は許さない」

その瞬間、彼女より激しき闘気のようなものが放出される。

「・・・ひどいな~ルミスおばさん、メルは僕なのに~……」

メル?は気迫に押されず、頭に両手をやり返した。

不敵な笑みは変わらない。

だが今度はそんな余裕を見せている彼女が

「えっ?」

背後を取られていた。

ルミスは水の衣を纏ったまま、彼女目掛けて右手より大量の水を放つ。

「甘いよ」

メル?は一瞬で上空へ飛び、その間に背中より悪魔の羽根を出し空中に留まった。

彼女の髪とスカートが風に靡かれる。

「ふふっ……」

微笑み、どこからともなくクナイを取り出し、それをルミス目掛けて投げた。

ルミスはそれをバックステップしかわす。

するとクナイは地面に刺さり、そこに激しい雷が降り注いだ。

(やはりすずとメルの雷電……技まで一緒……)

そう頭で考え、彼女の方を向く。

すると今度は右手に

「飛炎刀・息吹」

炎の短刀を出現させた。

紫色の炎は不気味に燃え盛り、彼女の手で揺らめいている。

「いくよ」

上空より急降下し、ルミスとの距離を一気に詰めた。

そのまま勢いを加え刀を振り下ろす。

ボヨ~ンと、水の衣とぶつかったが炎の勢いは消えることはない。

メル?はニヤっと笑いぐっと力を込め押す。

「・・・・・・くっ……」

徐々に押され、凹んでいく衣。

そして

「ッ!!」

バシャーンと衣が破裂し、ルミスは炎の斬撃を右肩にくらった。

それにメル?はまた微笑む。

「だから無理しない方が良いって言ったのに・・・・・・馬鹿だね~」

右肩を押さえ仰け反るルミスを見、哀れみの言葉と笑みを送った。

だがルミスは

「・・・・・・あなたの負けです」

顔を下げたままそう言い放った。

「はっ?何を言って・・・・・・ッ!?」

そこまで言い、自分の周りの状況にようやく気付く。

彼女の周りには、大量の水が溢れ出ており、まるで燃え盛る炎のように暴れ狂っていた。

「くっ!!」

すぐさまその場より飛び退こうとするが、暴れている水に弾かれ元の場所に戻される。

「無駄、あなたはもう私の領域に捕らえられた」

そう言う彼女の足元に、破裂した水の衣の残骸が、溢れ出ている水と混ざった。

ルミスは険しい表情のまま、話を続ける。

「水の檻からは、逃れられない」

彼女の声に反応したのか、暴れ回っている水が徐々に形作っていく。

「くそ!病み上がりのくせに!?」

メル?を逃さぬように、ドーム状の形に。

抵抗のように息吹を振るうが、水のドームは崩れない。

「あなたの敗因は、自分の力を過信し、私の力を侮ったこと」

そしてドームはゆっくりと、その大きさを縮めていく。

圧縮するように

奥義

「くっ・・・・・・この僕が・・・負けるわけな!!」

「【 水神大縛符】」

メル?を、押し潰した。

「・・・・・・ようやく戻った私本来の力、その身に刻みなさい」
















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