小説喫茶・メル

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番外編EX











アラスタ城の中庭。

城自体が広いため、庭もかなり広さがある。

季節は春、綺麗な花々が咲き乱れていた。

「蒼破刃!!」

剣先より蒼き光を纏った弾丸が放たれる。

真っ直ぐと進むそれは

「う~ん、結構威力が上がってきたな」

あれからあまり変わっていない、ミハエルの片手で止められた。

バーンと音が鳴り消滅。

少しばかり風が巻き起こり、彼の立っている部分の草が揺れた。

「でも!でもまだパパ両手使ってないじゃん!!」

「そんなに簡単に強くなられちゃ、俺の立場がなくなるからな・・・」

今彼は、自分の息子、アクアに修行をつけている。

彼はもう10歳。ミハエルが戦い始めた時期と同じ。

そのため早いうちから稽古をつけようと言う事になった。

現にこのわずかでアクアはかなり成長している。

先程放った【蒼破刃】、カイルから教わったスイが授けたという。

「じゃあ次行くよ!!」

握っている木の棒に力を込め、ミハエルへと接近する。

「瞬迅剣!!」

彼目掛けて力一杯の突きを放った。

ミハエルは【蒼破刃】の時同様、片手でそれを受け止める。

が、今回はザザザと足を擦り少し後退した。

「・・・良い突きだな・・・【瞬迅剣】は完璧じゃないか?」

さすがの彼も驚いたのか、額に汗が見える。

それを見たアクアは、自慢気な顔をし笑った。

その表情が、どちらかと言うとメルに似ている。

髪の色は澄んだ青色なのだが。

「あっ、二人ともここにいた~」

二人の元にてこてこと歩いてくる少女。

ミハエルが女の子になった感じの容姿。

橙色の髪。

アクアとは双子の妹、フレア。

「修行お疲れ様、ルミスおばあちゃんがもうご飯だって!」

彼女の微笑みを見、ミハエルとアクアは頬が緩む。

「おっしゃー!パパ、フレア、早く行こうよ!!」

「あっ!待ってよお兄ちゃん!!」

二人は走り出し、庭を去る。

ミハエルもゆっくりと歩き出し、食堂へと向かった。





食事が終わり、今度は門前の噴水広場に、アクア達の姿があった。

しかし今度はミハエルはいない。

代わりに、サリアがいた。

アクアはベンチに座り、妹の方を見ている。

そのフレアは

「・・・ファーストエイド」

目の前でぐったりと倒れている、子犬に手を当てていた。

彼女の両手より発せられる優しい光、それを浴びると子犬は、ゆっくりと立ち上がる。

不思議そうに体を動かし、元気になったのを確認すると、フレアの頬をぺろぺろと舐めた。

「あはっ、くすぐったいよ~♪」

微笑みながら、子犬とじゃれあう。

そんな彼女を見ていたアクアは、ベンチより立ち上がり側へと行く。

「やっぱ凄いなフレアは~、さすがレイミおばさんの一番弟子!」

「ありがとうお兄ちゃん!!」

笑い合う二人。

サリアはその光景を微笑ましく思った。

やはり兄弟は良いものだと。

「ねぇ二人とも」

「ん?」

ポカンとした顔で彼女を見る。

フレアは子犬を放してあげた。

「兄さ・・・パパとママの事、どう思ってる?」

彼女の真っ直ぐな言葉に迷うことなく、アクアは口開く。

「大好きだよ!それに、尊敬もしてる!」

「私も!パパもママも優しいし、すっごく強いし、いろんな事出来るもん!」

ベタ褒めの二人。

彼等は幼いため、嘘偽りない本音。

それにサリアは思わず笑った。

「俺はいつか、パパみたいになりたい!」

「私もママみたいになりたい!それで、パパと同じぐらい良い人見つけるんだもん!!」

アクアとフレアの言葉を聞き、少し涙が零れ落ちる。

自分の兄は、誇れる存在だと。

「フレア!今日パパの背中流してあげようぜ!」

「うん!サリアおばちゃんも行こ!!」

「えっ・・・えぇーーーー!?」

二人に手を引っ張られ、3人は城へと入って行った。







英雄達の繋がりは、これからも続く














???「ってあれ!?私の出番なし!?」

スイ「しゃーねぇよ、アクアとフレアが主体なんだからな」

???「うぅ~・・・なんとかしてよ母さん!!」

レイミ「まぁまぁ、まだまだ時間はあるんだから」

???「アクア達ばっかりずるいー!!」

















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