君にも見える　ウルトラの☆

土曜日夕方から降り始めた雨は朝になってやや強く降っていた。サウナ付きカプセルホテルに泊まっていたので６時前に起床し入浴。

その後おにぎり、焼きそば蜂蜜パンを食べてお腹が苦しい。

７時にチェックアウトし、都庁に向かう。前日の朝の都庁は朝日に照らされていたのに最上階のあたりは霞んでいて見えない。地下道を通って会場に着くと着替えスペースがわからずみんな地下道や軒下や雨に打たれながら何とか着替えをしていた。

道も混んでいるので靴を履き替えた頃にはスタートラインへの誘導が始まっている時刻（８時過ぎ）になる。でかい荷物バッグに着替えたものなどを押し込んでトレーラーを探し当て何とか荷物を預かってもらえた。やはり雨で荷物がふくらんでいるのでコンテナに収まりきれず、荷物係の方も一生懸命。なかなか渡せなくても文句は言えない。

８：２５くらいにスタート位置に向かう。Ｅブロックで思ったより前の方。でもスタートラインまで人人人。後ろにもまた人人人。ビニール袋をかぶっているが震えが止まらない。

４０分間ひたすら耐える。役員の方が「ナンバー○○○○のｓ藤くん、ＲＣチップを落としています！」と肉声で叫びながら歩き回っていた。４桁なので陸連登録者？「タイム取れないよー」って３往復くらい叫んでいた。みんなが見つからないだろうとつぶやいていると後ろの方から「おおっ」というどよめきと拍手。見つかったようです。どこからともなくｓ藤・ｓ藤の合唱。有名人になってました。

スタート間際になるとセレモニーが始まり車いすの部がスタート。５分後にドカンという空砲とともにスモークと紙吹雪が舞って歩き始めた。やっと動けた。

ラインまでのロスタイムは２分半で意外。篠山よりもすんなり行けたので良かった。スタートラインを踏んでｊｏｇで進むが体は冷え切って筋肉がこわばっている。ゆっくり進んでも全然暖まらないのでペースを上げた。（これがいけなかったのか・・・？）

３km　 １７分１５秒 。混雑を考えてもいいペース。応援の方の大声援があって気分が良い。

５km　 ２７分３０秒 。靖国通りを下る。目標のペースに乗った。給水も量が多くてスムーズに取れた。紙コップを出しながらも大きな声で声援を送ってもらえてニッコリ。

直角におれて皇居の方へ １０kmの選手が分かれていく。

５～１０km　 ２７分２３秒 。腰痛を感じる。思うようにペースが上がらなくなり、腸腰筋も張ってきた。

１０～１５km　 ２９分２４秒 。痛みと筋肉の張りが強くなりjogに。状態は良くならないので完走を目標に。周りに手を振ったりして見た目は元気に。

１５～２０km　 ２９分２５秒 。トイレに行こうと思ったら地下鉄のところとのことで階段を下って用を足し、また階段を上る。２分ほどのロス。これで筋肉の頑張る力がなくなった。仮設トイレは長い列だし、立ちションをしているランナーもやっぱりいる。みんなでやれば何とかってやつか。情けない。

２０～２５km　 ３１分４４秒 。銀座の方に入る。足を出すのがつらいが出さないとゴールに近づかないので・・・。ハーフ２時間００分。あと半分と思うとつらい。

２５～３０km　 ３６分１１秒 。雷門を見て元気が出た。角を曲がるとビール会社の巨大なオブジェが・・・「う○こや」。でも７分ペースがやっとで、ストレッチと歩きを入れる。東京タワーを見たのもこのあたりか。やはり頂上付近は霞んで見えず、モノクロームの景色だ。

３０～３５km　 ３５分４３秒 。７分ペースで走れていることに驚く。手を組もうと思ったら左手が上がらず空振り。かじかんだのと肩こりのせい。自分でもおかしかった。

３５～４０km　 ３９分１７秒 。 お腹が冷えて気持ち悪くなってきた。登りは歩く、下りは走ったのか？よくわからない。ボランティアの高校生が声をからしながら応援している。歩きながらもお礼を言う。

ラスト　 １６分２１秒 。 最後くらいはと吐き気と痛みをこらえつつ走る。１kmってこんなに長いの・・・！？ゴール前になると晴れてきた。ホカホカしてエネルギーが注入されたよう。そして応援スタンド前をよろよろと走りゴールラインではガッツポーズ。耐えた自分にご苦労様。その後なぜか涙が出てきた。何の涙か未だによくわからない。うれし涙でないことはわかっているが気がゆるんで涙腺もゆるんだということであろうか。

メダルを掛けてもらい、ポンチョをもらって（こちらが先か？）ミールサービスを受け、チップをはずしてもらった。いくらか元気も回復し、笑顔で「有り難う」が言えた。そのあと、女性ランナーには花束が渡され、後ろにいた娘さんたちが感激していた。なかなか気が利いている。

荷物を受け取りにトレーラーまで行くとまた大混雑。何とか車を探し当て大学生風のお嬢さんにゼッケンを見せた。荷台のカゴを一生懸命探してくれるがなかなか見つからない、地面においてある袋を一緒に探したらあった。「ありました！ありがとうございました！」と声を掛けるとお嬢さんもホッとしたように「おつかれさまです！」と叫び返してくれた。その後すぐに次の人の荷物探し、大変な労力だと思う。

着替えを済ませ、仲間と待ち合わせをしてりんかい線の駅に向かった。再び新宿へ戻り、都庁を見ると今度ははっきりと綺麗に見えた。

その後泊まっていたサウナ＆カプセルのホテルに戻り、入浴。アイシングをしっかりしたためすっきりした。今もあまり筋肉痛が出ていないのはそのためだろう。

夕食は味噌カツを食べた。八丁みその甘みが体にしみた。

夜の９時、ビールとつまみを買って夜行バスへ。乾杯をして飲み干した瞬間眠りに落ちた。気がつくと見慣れた風景が。帰ってきてしまった。

支えてくれたスタッフ、ボランティアの皆さんに感謝です。全く知らない私の無を見て大声援を送ってくれた方々にも、一緒に走りながら言葉を交わしたランナーの皆さんにも、ブログでつながっている皆さんにも。