石達の履歴書 鋼玉石(画像付)



コランダム
コランダムと云う石
宝石として知られるサファイヤ ルビーは、どちらもコランダムと云う鉱物。
コランダムの中で赤いのをルビー  青いのをサファイヤと称する。
通常は、灰色又は白色のコランダム
その中で、赤色をしている石だけが、ルビーと称される。
このコランダム アルミニウムが酸素と化合して出来た酸化鉱物の一種。
片麻岩や、接触変成岩 花崗岩ペグマタイト等に見られ、六角柱や、六角板状の形を持つ。
コランダムの硬度は、9とダイヤモンドの次に硬い。
研磨剤(エメリー)としてもよく知られています。
コランダムは、通常灰色/白色をしていますが、クロムを帯びると赤く成り
この手のコランダムをルビーと呼んでいます。
名前の由来は、ラテン語「赤」を意味する「rubeus/ルビウス」歴史は古く古代インドでも
「宝石の王」として珍重されました。
現在ルビーの産地としては、ミャンマー タイ等が有名です。
青い宝石として知られるサファイヤ
これも、コランダムです。
宝石では赤い石はルビーとして 青い石はサファイヤソレに関わらずに赤い石以外は、
全て**サファイヤと呼ばれます。
でも、これは、宝石だけの事 鉱物学では赤い石のルビーと青い石のサファイヤ以外の
石は、全てコランダムと呼ばれます。
ルビーの色としては、赤い鳩の血の色=ピジョン ブラッド
ルビーの最高級品として云われている色です。
それが、ミャンマーのモゴク地方で産出されるピジョン ブラッド
この色は、鳩の血の色=深い赤ワインのような色をしています。
この色の濃さが価値を決めると云っても過言では無いでしょう。
たとえ、綺麗なピンク色のコランダムだったとしてもそれは、コランダムであって
ルビーとは呼ばれないのです。
そして、タダ色が濃ければ良いと云うものでもありません。
濁りが無く透明で濃淡の色のバランス等等これらの条件を満たさなければ、
ピジョン ブラッドのルビーとは認めて貰えないのです。

様々な色のコランダム
宝石としては、一般的にサファイヤは青色 青い色と成るのは、チタンを含む所為です。
サファイヤには、他にも色々な色が有って 色に応じて色名+サファイヤと呼ばれます。
取り分け、ピンク色にオレンジ色が掛かった独特の色合いのものは、
「パパラッチャ」と云う名前が付いています。
この「パパラッチャ」という名前は
スリランカの一部族の言葉シンハリ語で「蓮の花」を表しその名の如く
実に綺麗な色をしています。
近年この「パパラッチャ」は、ピンク色とオレンジ色の見分けが各店の
マスターストーンの色合いが異なる事を理由に中々認められなく成って来ました。
ソレもそのはず 「パパラッチャ」と云う名前が付くだけで価格が
倍以上に成ると云うのですから無理も無い事ですね。
青いサファイヤの最高級品
青いサファイヤの最高級品は、インドのカシミール地方で産出した
コーンフラワー(矢車草)のような青い色を持つサファイヤの事ですが、現在では
枯渇して殆ど採れないという事です。
でも、カシミールでは無理ですが、似たような色合いのサファイヤは
スリランカ マダガスカル タイ等でも産出します。

コランダム キャッツ アイ
シャトヤンシー効果(猫目)を示すコランダム
コランダム スター
コランダムを結晶の上方向からドーム状にカットしてカボションに研磨すると
六条の光が交差して星が
浮かんでいるように見える石が有ります。
これが、スターサファイヤです。
スターの出る原因としては、コランダムの中で酸化チタン(ルチル)の細かい結晶が
シルク インクルージョンとして三連双晶方向に重なる事でコランダムにスターが
浮き出るのだそうです。一方向の場合はシャトヤンシー効果の猫目。
同じ様にルビーもスターが浮かびスタールビーと云います。
因に、オレンジ色やピンク色のサファイヤ パパラッチャも同には、スターが
浮き出て来る事は有りません。

i玉

天然産のコランダム結晶の宝石にならないコランダムの利用方法としては、
粉砕して研磨剤として使われると云う。が、今は殆どが合成のコランダムに
変わっている。名前だけが残っているが。

コランダムの色
無色(カラーレス) 青色 緑色 黄色 紫色 黄金色 ピンク色 パパラッチャ色
褐色 透明度は半透明 透明
モース硬度9 ヌープ硬度1600~2000



参考資料/天然石と宝石の図鑑/塚田雅広 宝石宝飾大事典/近山晶編著



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