石達の履歴書 水晶(画像付)

水晶族

水晶色々/クォーツ グループ
水晶系に含まれる石は色々
殆どの石に含まれる珪酸塩鉱物
因に、石英と水晶の違いとしては 六角形の美しい結晶に成るかどうか
石英の英語名は、「クォーツ/Quartz」でも水晶は「ロック クリスタル/Rook Crystal」
元は、ギリシャ語で「氷」を意味する「Crustallos/クリスタラス」から来たと云われる。
石英という石は、珪酸分の少ない火成岩以外では殆どの岩石に見られる。
熱水に溶け込んだ珪酸分が、環境の変化で、冷え固まった結晶だからです。
鉱物中ダイヤモンド.コランダムに次いで最も単純な組成と云われる。
地表に最も広く分布している石。
石英と呼ばれる石は、透明度が落ち 半透明或は不透明のもの。
透明度の良いものは、水晶の名があてられる

水晶の成長
水晶が成長する時 シリコンと酸素が螺旋状に積み重なっていきますが、
その重なり方が右回りだと、「右水晶」左回りだと「左水晶」と云う。
これは、自然&偶然が重なって決まるものだそう
でも、統計を取ると左右共にほぼ同じ位の割合と成るそうです。

様々な色と形を持つ水晶
結晶の中に他の鉱物を閉じ込めた水晶
水晶が育つ過程で 結晶の中に閉じ込められるケースが数多く有ります。
ルチルクォーツはその代表的なものと云えるでしょう
水晶の中に金色や銀色 赤いのに緑色 多種多色の鉱物が針状に成って
水晶に入ります。針状に成って入るので、一般的な名前として鉱物が異成っても
便宜上「針水晶/ルチルクォーツ」と世間では称します。

では、画像の説明を入れましょ
(1)の画像
これは、アメシストがファントムとして入っている水晶の画像。
そもそも、ファントムと云うものは、別名ゴースト水晶と云われる
ゴーストなんて云うと幻...亡霊/お化け(^^;;に成ってしまうけど
けっして幻では無く結晶の中にあるもの。
結晶の成長が何らかの理由に因って止まり、時間を置いて又成長を始める
その時つなぎ目に微細な亀裂が生じる
其処に光が干渉してピラミッド状の光の筋が幻の様に浮かび上がる
その他の理由としては、濃淡の差のある色縞、或は色相の異なる層の繰り返し
等々、何れにしても結晶成長の不連続性に起因する。
中には、幾億年ソレを繰り返したのかと思うようなファントム水晶も見られる。

(2)は、ブラックトルマリン(ショール)の針状結晶が水晶の中にインクルージョンとして
入ったもの。和名としての呼び名は、「黒針水晶」「黒髪水晶」とも呼ばれる

(3)は、水入り水晶の拡大画像。
英語で「エンハイドラス クォーツ/Enhydrous quartz」
又は、「ウォーター ドロップ クォーツ/Water drop quartz」と云う
この水晶は液体と気体の二相インクルージョンとして水晶内に存在する
結晶中はほぼ透明なために水が入っている事が判り難いのですが、
左右に振る事で気泡が揺れたりするので、中に水が入っていると
判ったりするものです。
因に(10)は、水入り水晶拡大画像の本体

(4)は、ファセットカットされたアメトリンのルース 共に色は鉄分に因るもの
綺麗に紫色と黄色のグラディーションに成っている事が判ります。
(5)は、黒水晶(モリオン)の結晶薄く煙った煙水晶よりも黒く
不透明な水晶です。この煙ったような色はアルミニウムの混入によるものだとか

(6)は、日本式水晶/日本式双晶
明治時代に日本で多産したこの水晶 綺麗なハート形をしています。
これは、水晶の双晶の一種 2つの双晶の軸が、直角に交わっているように
見えるもの。実際は、84°33'の角度を成している。
平坦な晶癖を持つ水晶が2個接合しているところから「夫婦水晶」とも呼ばれる。
日本式との名を持つこの水晶の主な産出は、山梨県の乙女鉱山 長崎県奈留島
等が著名な産地。後、ブラジル ペルー アメリカ コロンビアでも産する。
ただし、現在では余り大きなものは産せず 希少価値が高まってる。

後はもう少ししてからね

水晶族 参考資料/天然石と宝石の図鑑/塚田雅広 宝石宝飾大事典/近山晶編著

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