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Ryu-chan6708

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2006.05.12
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カテゴリ: 読書感想
 月刊誌「文芸春秋」は毎月10日に発行される。昨日買って今朝、目次を開いたらジャーナリスト森健氏の 「“怪物”グーグルが世界を支配する:ビル・ゲイツを脅かす電脳集団:時価総額16兆円。ネットの革命の主役の光と影」 という記事が真っ先に目に付いた。これは昨日読んだ 「ウェブ進化論」 によって、新しいアンテナがはられたからだ。「文芸春秋」はエスタブリッシュメントが読む雑誌である。「ウェブ進化論」が心配していたエスタブリッシュメントからの反撃であろうか。早速、読んだ。短いが「ウェブ進化論」の著者梅田氏の意見も取材している。

 冒頭、グーグルの検索連動型広告 「グーグル・アドワーズ」 で売上を倍にした大阪の小さな薬店の例が出る。続いて福井県の小さなパソコンソフト会社がやはり、「グーグル・アドワーズ」で30倍以上の売上をあげる例が出る。東京の益子焼のネットショップも倍に売上が上がる。
 これは「ウェブ進化論」で書いてあった 「新しい冨の分配メカニズム」 であり、「三大法則」の第二法則の 「ネット上に作った人間の分身がカネを稼いでくれる新しい経済圏」 の出現である。それはセールスマンが汗水たらして顧客を回り、売上を上げるという既存のビジネスモデルでは不可能なことである。これは早くから株売買にインターネットを使い、それまで人がやっていたシステムを変え、売上を伸ばした松井証券の革新と似ている。

 記事は、後半はグーグルの 「暗」 「神の視点からの世界理解」 に関係する。インターネットで膨大な情報を収集でき、かつ、その処理コストも著しく下がったため、顧客世界全体を把握し、分析することができる。 検索エンジン がよい例である。膨大な量のミクロな「動き」を「全体」として把握することが「神の視点からの世界理解」である。そこに「神」が登場し、世界政府が登場する。「暗」の部分はこの「神」をグーグルが握ることによるトラブルである。

具体的なトラブルは検索エンジンの登録が勝手に削除されたりすることである 。そして削除の挨拶もないという。「人間味」がない。「ウェブ進化論」でもシステムの自動化を基本とするグーグルは、ヤフーと異なり、「人」を介在させないという方針であると説明しているが、その「暗」の部分かもしれない。「神」は慈愛を提供するが傲慢にもなれるのかも。
 記事は、今、この「神」がわずか3社(それもアメリカのみ)の検察エンジンによって占められていることから政治的な問題になっていることを指摘している。例は中国である。中国グーグルは政府に批判的なニュースや、 天安門 法輪功 は検索できない仕組みとのこと。グーグルが掲げる「世界中の情報を体系化して、有益に提供する」という使命にそぐわない。しかし、ヤフーもMSNも中国では同調しているという。

 「ウェブ進化論」にもどるが、日米のプログの違いを説明していたのに興味があった。 アメリカでは実名でプログを書く人が多く、日本は逆であること。 自己主張が強く、オープンカルチャーな国アメリカの特徴である。 アメリカは二極化しており、その上層部がブログを牽引するが、日本はオープンカルチャー的な若い世代と、教養ある中間層の参入がブログ世界を豊かにするだろうという。
 また、梅田氏は、プログは個にとっての大いなる 知的成長の場 「知的生産の道具」 として使っているとのこと。私の感えが補強されて心強かった。

 明日は、梅田氏の本で気になったもう一つの話である 「ロングテイル」 について書きたい。





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Last updated  2006.05.12 13:35:22
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