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Ryu-chan6708

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2006.08.07
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カテゴリ: 読書感想
8月2日の日記 の後半で「 大いなる眠り 」のマーロウが調査を依頼する老人将軍に会うシーンでの次の訳文をとりあげたね。

私は飲物をすすった。老人は私を見ながら、何度も舌なめずりをした。葬儀屋が空気乾燥器で手をかわかすみたいに、片方の唇をゆっくりと片方の唇にひきつけるのだ 。」

A氏 :あぁ、君がこの文の意味がよく分からないので、いろいろ推理したところだね。

:英語を再度、引用すると下記のようになる。

I sipped the drink. The old man licked his lips watching me, over and over again, drawing one lip slowly across the other with a funeral absorption, like an undertaker dry-washing his hands.

A氏 :君はこの with a funeral absorption が訳されていないようだと言ったね。
 それと aの存在 も曲者だと。


:そうなんだ。その後、俺は推理したんだが、この funeral absorption absorption 合わせる」「閉じる という意味でないかと思うのだ。

A氏 :何故?

:それはその前の唇の動きが上唇と下唇をゆっくり閉じるように動かす動きだからだ。
死体の処理にまぶたを閉じる、肛門を閉じるなどの処理があるだろう

A氏 :なるほど、その一つとして、口を閉じる、すなわち、ゆっくり上下の唇を動かすという処理があり、それでaがつくのか。

:そうすると、「 空気乾燥器 」が問題になる。 俺はdry-washingは「空気乾燥器」でないという仮説を作った

A氏

wet wash という言葉がある。
洗ったけれど、まだ、濡れている衣類だ。
 これに対して dry wash という言葉がある。
洗濯して乾いたが、まだ、アイロンをかけていない衣類をいうんだ。言わば乾いていているがシワがある。
 だから、葬儀屋の手はきれいでだが、しわがあるということではないの?しわは死体との連想だ。

A氏 :なるほど、 ドライスキン ということだね。

:死体はドライスキンだからね。
この老人は生きているが、すでに死体なみのドライスキンだとチャンドラーは表現したいのではないかね。
それに葬儀屋をからませた。

A氏 :そうすると君の推理による解釈では、どうなるね。

:中途半端な訳だが、以上の仮説によると次のようになる。

私は飲物をすすった。老人は私を見ながら、葬式で死体の唇を動かして閉じるように、両唇をゆっくりとあわせるように動かし、何度も舌なめずりをした。その唇は葬儀屋の手のようにきれいだが、乾いていた 。」

A氏 :一つの推理としては面白いね。
 君のショート・ショート・ミステリィー小説だ。
 だだし、チャンドラー型でなく、古典的な論理型ミステリィーだね。

:真実は探偵マーロウ(チャンドラー)が知るのみだ。

A氏 :しかし、 昨日の日記 lapel label の違いは、 誤訳 だね。

私: 似た単語なので、読み間違いだろうね。





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Last updated  2006.08.07 10:52:53
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