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Ryu-chan6708

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2008.10.09
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カテゴリ: 歴史


広田弘毅

広田 の描く「 日中提携 」とは、日本陸軍とは一線を画しながら、 汪兆銘 らの親日派 と連携し、 政治と経済の両面から緊密な関係を構築 しようというものだったという。
  しかし、 アジア主義 ではなかった。
広田 ケースバイケースの柔軟外交 であって、 特定の主義や理念 によるものではない。
それだけに 時代の波 に流されやすい。

A氏: 幣原外交 対米英協調 という基軸がしっかりしているし、重光は理詰めであるのと異なっているわけだね。

広田外交 のおかげで 1935年の上半期 満州事変から太平洋戦争に至る間で、おそらく日中関係で 最も明るいきざしがみえていた時期 だという。
  その象徴が 1935年5月の駐華公使館から大使館への昇格 で、これも広田の功績だね。
  しかも、イギリス、アメリカ、ドイツにも駐華大使館への格上げを勧めた。
  これにより、 中国の国際的な地位は引き上げられた。

A氏 :対米英関係の改善と「 日中提携 」を同時に進める 広田構想が結実した瞬間 だね。

汪兆銘 は泣いて喜んだという。
  しかし、これは 広田 が直接活動したもので、かねてから 昇格に反対だった陸軍軍人は先に根回しがなかったとして、激怒 する。
  これが 広田の中国政策の転落 のはじまりとなる。

A氏 広田 は「 対中国政策、すなわち対陸軍政策 」であることを思い知ることになるわけだね。

:陸軍の反発は 華北分離工作 を始め出す。
  満州だけでなく、 中国北部を中国の国民政府から切り離して、勢力下に置こうとする陸軍の工作 だね。

A氏 広田対中外交の後退 だね。

汪兆銘 らの 親日派も没落 する。
1936年になると広田外交に明るいきざしはみえなくなる。
  広田
が行き詰ったとき、 2.26事件 が起きる。

  これがまた、 広田の運命 を大きく変えるね。

A氏: この事件で 岡田内閣は総辞職
  次期首相として、 近衛文麿 が推薦されるが、 彼は健康上の理由で断る

:そこで白羽の矢が 広田弘毅 に向けられた。
近衛 は広田と 外務省同期 吉田茂 を広田の説得に行かせる。
  こうして、 1936年3月5日、天皇から 組閣の大命 を受ける。

A氏 :しかし、 近衛 が断ったほどの内外で難題をかかえているときに、首相の座をなんで広田は受けたのだろうね。
  「 火中の栗を拾う 」ことになるのは明らかなのにね。

東京裁判の記録 によると、それは 2.26事件を起すような陸軍に対する怒り であったという。
  しかし、 組閣人事に陸軍が介入 し出す。
吉田茂 を外相にしようとしたら、 親米派だということで陸軍が反対
  これは諦める。
  なんとか、妥協しながらも押し切って一応組閣を終える。
2.26事件による政治的な空白を12日で埋めた広田の功績は大きい。

広田内閣の活動 がどうであったかは明日の話題にしよう。






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Last updated  2008.10.09 08:19:41
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Re:「広田弘毅:『悲劇の宰相』の実像」服部龍二著・中公新書・08年6月刊・4の2(10/09)  
落日燃ゆと昭和天皇の独白録とのギャップの大きさを埋めるような光と影が描かれているようですね。明日も期待しております。 (2008.10.09 12:09:07)

Re[1]:「広田弘毅:『悲劇の宰相』の実像」服部龍二著・中公新書・08年6月刊・4の2(10/09)  
Ryu-chan6708  さん
愛しの増田恵子様さん
>落日燃ゆと昭和天皇の独白録とのギャップの大きさを埋めるような光と影が描かれているようですね。明日も期待しております。
-----
戦後の昭和天皇の広田批判は4回目に書く予定です。
(2008.10.09 21:50:46)

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