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長寿大国の虚構
私
日本
は、今、 歴史始まって以来、未経験の高齢者社会に直面
しており、今後、ますます、加速されることは明らかだね。
少子化で
家族が親の老後を面倒を見るという伝統的な介護が崩壊
して、 介護施設や介護保険でカバー
するようになっている。
問題は、その介護をする 介護士の慢性的な人手不足
だね。
若者は減っているし、 老人介護の仕事
を好まない。
今後、不足はますます、拡大
することは明らかだね。
A氏 :そこで 、東南アジアの労働者の採用 を考えるということかね。
私
: 2008年8月
に、 インドネシアから 総勢約200人
の外国人介護士・看護師が来た。
日本政府
が正式に受け入れたものだね。
半年間日本語研修
をして、 介護士は3年半、看護師は2年半働き、その間に国家試験に合格すれば、無期限に日本で働ける。
A氏 :このきっかけは、 小泉元首相がアロヨ・フィリピン大統領と結んだフィリピン介護士と看護師の日本への受入 だね。
私
:ただ、これは 日本政府が介護分野に移民政策をとったという転換でなく、出稼ぎを支援する 経済連携協定
だということのようだね。
フィリピン議会
では 看護師の海外流出
を恐れ、協定の批准が遅れ、逆に、 後発のインドネシアが先に実施された。
インドネシアは大統領の一声で決定
されるからだね。
A氏 : フィリピン は、 インドネシアより1年遅れて受入 が始まった。
私
:著者は、この問題を直接関係者に取材して、彼らのその後の活動を追っているね。
やはり、 インドネシア人やフィリピン人は、日本での給与が高いことが魅力
だね。
本国に多くの送金ができる。
しかし、まず、 一番、大きな問題は、日本語の壁
だね。
特に インドネシア
は 英語
も一般的でないので、 フィリピンよりも不利
だね。
両者に共通して問題なのは漢字の習得
だね。
A氏 : 国家試験は日本語 だろう?
私
:そうだね。
国家試験に合格しないと日本人と結婚でもしない限り帰国
しなければならない。
再受験はできない。
日 本人でも介護士の合格率は50%
だという。
難関
だね。
インドネシア人やフィリピン人の合格率
がどうなるかが、 このプロジェクトの成否を決定
しそうだね。
全員不合格
もありえる。
A氏: 介護士の仕事には、難しい筆記試験をするのはあまり意味がないように思うがね。
私
: フィリピン人やインドネシア人を移民のように受け入れるという基本的な発想は政府にない
から、中途半端だね。
日本人介護士の給与
を下げたくないし、 日本人看護婦
も守りたい。
そういう 日本国内の反発
もある。
しかし、一方では 介護士の慢性的な不足
への手も打たなくては、 高齢者社会の介護は崩壊
する。
A氏 : 抜本的な問題解決 には 政治のリーダーシップの存在 が問われるね。
私
:しかし、この インドネシアやフィリピンからの介護士や看護師の政府の採用プロジェクト
にも、 天下り団体
がからんでいて、 ピンハネ
をしているのには驚いたね。
官僚は呆れるほど、よくこういう 悪知恵
が隅々までまわるね。
ある意味で感心するよ。![]()
A氏
:介護ではないが、 単純労働
では 3K
( きたない、きつい、きけん
)の仕事に、 中国の 研修生
と称した労働者がたくさん来ているね。
これも期限があって、帰国しないといけない。
だから、 不法滞在
が増える。
一時、自動車産業が盛んなときは 日系ブラジル人
が多くいたね。
私 :これらも 移民 といえるほどのものでないね。
政権をとった民主党
は、 移民策
についてはどういう考えなんだろうね。
この本は、 政権交代前の出版
なのでそれについてはふれていない。
しかし、 長寿大国日本の問題
は、 時とともに拡大
しつつあるね。
他の先進国では、移民政策
をとっているが、長短はあるね。
文化の壁が厚い日本
はどうするのかね。
崩壊
を待ってから考えるのかね。