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2010.09.03
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カテゴリ: カテゴリ未分類


輿論と世論

:この本は、 2008年夏の発行 だから、 民主党の政権交代前の本 だね。
  だから、この本では、まだ、 自民党政権のときの世論調査 を扱っている。

安倍晋三 氏は、 2006年9月20日の自民党総裁選で勝つ
戦後最年少の首相就任 であり、 初当選からわずか13年 しかたっていない。
派閥力学 でなく、 世論調査が選んだ首相 であるという。

A氏 :このときの総裁選まで、各種メディアで繰り返し報じられる 世論調査 が、 実質的な「首相公選」を実現 させたとも言えるね。

:著者は、 漠然とした人気投票 にすぎない現状の世論調査の利用が、国益にそった指導者選出の方法として本当にふさわしいものか疑問を呈しているね。
総裁選 では対抗馬だった 福田康夫 氏の 不出馬 も、安倍氏の勝利の一因だが、福田氏が出馬できない状況を作り出したのも、「 世論 」だね。

 「 ポスト小泉」世論調査 をもっとも大々的に報道し続けた 読売新聞 の総裁選前の6月に行った世論調査では、次のようだった。
  「 安倍晋三」43.7% 、「福田康夫」19.3%、「麻生太郎」4.0%、「谷垣禎一」1.9%、「山崎拓」0.4%。

7月5日の読売新聞 は「 五人の支持者がどのような印象をもっているか 」と題して、 若さ 親しみ 指導力 改革姿勢 バランス感覚 政治経験 を指標とする レーダーチャート が掲載されたという。

A氏 印象による人気投票 であることを図らずも暴露しているね。
政策 がないね。

:その後、各新 聞社の世論調査 では、 阿部氏がいずれも50%台 で、これは総裁選の数字とあまり変わっていないね。

  ところで、安部氏を首相に押し上げたのが「 世論調査 」だとすると、安倍氏を引きずり下ろしたのも「 世論調査 」だね。

A氏 :安部内閣では 消えた年金問題 閣僚不祥事 が続くね。

:新聞各社の世論調査はすさまじかった。
  特に 朝日新聞 は5月連休明けから「 毎週」連続世論調査を実施 した。
内閣支持率 は44%、36%、30%と 急落 する。

A氏 :そして 参議院の 年金選挙 だね。

:この「 年金選挙 」の 世論報道をリードしたのも朝日新聞 で、 読売新聞の6回に対して11回も世論調査 を行ない、 見事に自民大敗を予測 していた。

  「 内閣支持率が時に政界を揺るがす 」というとき、その 内閣支持率 が示すものは「 雰囲気(世論) 」なのか、「 公的意見(輿論)」 なのか。

A氏 :これはまだ、未解決だが、重要な問題だね。
マスコミ時代 には、「 世論調査 」という 怪物 が力を持ち出した。

:ここでも「 メディア・リテラシー 」がないと政治はおかしくなるだろうね。
森達也 氏が、近い将来に人類は、氷河期や宇宙人の襲撃や隕石の衝突などの理由でなく、 メディアによって滅ぶ だろうと言っているが、将来でなく、今、メディアの「 世論調査 」で滅ぶものがあるかもしれないね。

  今度の 民主党総裁選 で、「 世論調査 」とメディアはどうのように動くだろうか。
  国民一人ひとりが、 メディア情報 を見極めること 、すなわち、「 メディア・リテラシー 」を持って対応したいね。






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Last updated  2010.09.03 08:10:53
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Re:「輿論と世論・日本的民意の系譜学」佐藤卓己著・08年9月新潮社刊・6の6(09/03)  
テレビでは「世論調査」を出すとその瞬間視聴率が上がるらしいですね。「たかが世論調査されど世論調査」なんですよね。

オルテガは「(大衆とは)自分が他人と同じであることに喜びを感じる人々」と規定していますが、それだけ国民が大衆化し、結局はどの調査結果も同じような傾向になってしまうのでしょうね。

自らイメージを作り出しては壊すという繰り返しの中で、世論も変わってもいいんだという気持ちになってきていることは憂慮しますね。これが短命政権が続く原因の一つだと思っています。 (2010.09.03 12:14:43)

Re[1]:「輿論と世論・日本的民意の系譜学」佐藤卓己著・08年9月新潮社刊・6の6(09/03)  
Ryu-chan6708  さん
愛しの増田恵子様さん

>自らイメージを作り出しては壊すという繰り返しの中で、世論も変わってもいいんだという気持ちになってきていることは憂慮しますね。これが短命政権が続く原因の一つだと思っています。
-----
 著者は、歴史的にはあった日本の「輿論」と「世論」の違いを強調して、新聞は「世論」というセンチメントだけでなく、きちんとした「輿論」を示す使命があるとしていますね。 (2010.09.03 21:15:59)

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