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私
図書館
に寄ったとき、 30日
の 読売新聞
を見たら、 全国の原発54基
の「 想定している津波の高さ
」と「 非常用電源の標高
」を 読売新聞本社で調べたデータ
が載っていたね。
A氏 :君の言う「 設計基準値 」だね。
私
:これを簡単に下のように原発の 17の立地場所別
に 一覧表
にまとめてみた。
皆、「 設計基準値
」はバラバラだね。
| 原発名 |
想定津波高さm |
非常用電源の標高m |
| 美浜 |
1.53~1.57 |
4 |
| 敦賀 |
3~7 |
2.8 |
| 滋賀 |
2.1 |
5 |
| 泊 |
9.8 |
10 |
| 東海 |
6.5 |
4.7 |
| 女川 |
2.9~15 |
9.1 |
| 福島第1 |
5.4~5.7 |
1.9~13.2 |
| 福島第2 |
5.1~5.2 |
0 |
| 東海第2 |
5.7 |
8 |
| 柏崎刈羽 |
3.3 |
5~12 |
| 浜岡 |
8 |
6~8 |
| 伊方 |
3.49~4.25 |
10 |
| 川内 |
3.7 |
13 |
| 玄海 |
2~2.1 |
11 |
| 島原 |
5.7 |
1.3~2.8 |
| 高浜 |
0.74~1.34 |
4 |
| 大阪 |
1.66~1.86 |
10~11.3 |
A氏
:バラバラなのは、 地理的な関係
かね。
「 設計基準値
」の 根拠
も調査して欲しかったね。
「 設計基準値を超えた場合」
の「 想定
」 策
もね。
私
:ところで、すでに 25日に朝日新聞でふれていた過去の宮城-福島の大津波
の話しが、この 30日
の 読売新聞
にも遅れて載っているね。
これは 地震研究センター
が、 869年
に 宮城-福島沿岸
で 大地震
があり、 津波
は 堆積層の分析
からかなり 大きな津波
であることが分かったというものだね。
これは「 貞観(じょうがん)津波
」と呼ばれ、さらにこの 450年前
にも 大津波
が起きたことが判明し、 大津波
が 450年から800年間隔
で起きていた可能性があるという。
これを調査した 地震研究センター
の 岡村行信
センター長
が、 2009年
に、 福島第1原発
の「 想定津波」の見直し
を迫ったが、 東電と原子力安全・保安院
は 聞き入れなかった。
A氏
:かれらは、地震や津波の専門でないのだから、専門家の意見は謙虚に聞くべきではないのかね。
しかも、「 設計基準値
」を 超えた津波
が来る可能性が高いなら、 大変な事故
になることは 容易に想定
できるはずだよ。
私 :今、まさにそれが現実で起きて、大変なことになっているわけだ。
ところで、この 30日 の 読売新聞 の同じページの 囲いの記事 で、 30年前 に アメリカ原子力規制委員会 (NRC) が、 福島第1原発と同じ型の原発 について、「 全電源喪失 」という シミュレーション をしていたと報じているね。
A氏 :今の 福島第1原発 が置かれているのと同じ状況だね。
私
:この NRCの記事
が1日遅れで、 31日
の朝日新聞にさらに詳しく載っている。
NRC
は 30年前
の シミュレーション結果
を 安全規制に活用
した。
しかし、日本は 送電線などが早期に復旧
するとして「 全電源喪失
」は想定していなかった。
A氏 :「 設計基準値を超えたときの対応の想定 」をする 発想が皆無 だね。
私
:愉快なのは、これに対する 元原子力安全委員会委員長の 松浦洋次郎
氏の次のコメントだね。
「( 全電源喪失
などという) 何もかにもダメになる
といった状況は考えなくてもいいという 暗黙の了解
があった。 隕石の直撃
など、なんでもかんでも対応できるかといったらそれは無理です」
「 隕石の直撃」
は 可能性がゼロではない
から、そのときはしかたがないというのは、日本はまた、 原爆の被害をこうむってもいい
という発言と同じだね。
A氏
:アメリカ映画にあったね。
地球に向かってくる大きな 隕石
を 宇宙船が空で原爆を使って破壊
するのをーー。
私
:そのくらいの 想像力がない人
は 原子力という高度な危険物の安全管理
できないだろうね。
それが、今回、証明されたね。
「 人災
」だね。