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私 : フランス の経済学者トマ・ピケティ 氏が書いた「 21世紀の資本論 」が米国でよく売れているという。こんなに売れる 経済学の本 は、ここしばらく見たことがない」と店員が言い、 ニューヨーク・タイムズ 紙によると、 5 月 にはハードカバー・ノンフィクション部門で 3 週連続 1 位 になったという。
ピケティ
氏は、米国と欧州の
300
年
にわたる租税資料を丹念に調べた結果、 資本の集中と経済的な不平等が常に進んでいること
が分かったという。
第2次世界大戦後
に労働者が豊かになり、社会が平等になったのは 特殊要因
があったにすぎず、 格差の拡大は資本主義
の本質
であり、このままでは 貧富の差
が激しかった
19
世紀
のような社会に戻るかもしれない
、とまで言う。
A 氏 : マルクスの「資本論」 が出たのが、 19 世紀後半 だね。
私 :ある米国人は「 分裂 」「 貧富の差の時代 」「 不平等の代価 」。そんな言葉をあしらったタイトルをあげながら、「 米国の経済学者の多くは不平等問題に冷淡だった。でも、これからたぶん変わってくるよ 」と言う。この本は経済学の中心である 米国の経済学 が、じっくりやる 歴史的な実証分析が弱いという盲点 をついたという。
格差が大きくても、才能や努力に応じたものなら許せる。それはフェア(公正)だからだ。しかし、本当にそうか。 米国の人たちにじわりと広がる疑念 に、 ピケティ 氏の書いた内容はぴたりと重なったようだという。
ピケティ
氏が具体的に問題とするのは
2つ
だ。
1
つは
、所得だけでなく、 資産に存在する格差
だ。それは 親から子への世襲
を許してしまう。
もう
1
つは
教育
だ。 米名門大学ハーバード
の学生の 親の平均収入
が米国全体の上位
2
%
と同じだという例をあげ、 格差の再生産
を警告しているという。
A 氏 :日本も子供を私立の中学に入れられる資力があるかどうかで差がつくようだね。
私
:しかし、 不平等をどう是正するかという提案
には甘さがあるという。
金持ちであるほど税率が高くなる 累進課税
を収入や資産に強める、金持ちが税金の安い外国に逃げないよう国際的に協調する、というのだが、「 そんなこと実現できるのか
」という声が強いという。
ピケティ 氏はこの本で、 答え を出しているとは言えないが、だが、みんなが考える問題として残され、今後の論議のきっかけとなったとは言える。