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私 : 俺がこないだ図書館から、本を借りたとき 、 本に「紙切れ」がはさんであった。
「紙切れ」には数箇所、書き込みがあると書いてあった。
図書館の貸出し担当者 は、 俺が本を返すときには、この「紙切れ」を忘れずに挟んでくれという。
A 氏 : 要するに君が書き込みをしたのではないと立証できる というわけだ。
私 : 全国の図書館で、本がなくなったり、傷つけられたりするケースが後を絶たない ということで、 今週の 「 ニュースQ3」欄ではこの問題をとりあげている ね。
九州大学の例 から取りあげている。
福岡市西区 にある九大の学生寮で3月下旬、清掃担当者がごみ袋に入った書籍計78冊を見つけた。
大半が「演習物理」「量子力学」といった理系の本で、いずれも行方不明になっていた付属図書館の蔵書で、うち36冊は裁断機のようなものですべてのページが切り取られ、背表紙だけになっていて、被害総額は約10万円。
宮本一夫・付属図書館長は「本は悲惨なダメージを受けている。倫理観のなさを危惧する」と嘆く。
A 氏 : 原因は学生らに「自炊」と呼ばれている行為 で、 書籍を一ページずつ分解してスキャナーで取り込み、電子データ 化する行為。
検索しやすく、かさばらないため利用者が増えているが、著作権法 上、私的な利用に限られ、図書館の蔵書を勝手に裁断するのは論外。
電子犯罪に詳しい紀藤正樹弁護士 は 「自炊」について、「本そのものに価値を見いだしておらず、裁断にはちゅうちょしないのだろう」として「図書館のいまのセキュリティーでは、本の持ち出しを完全に防ぐのは難しいのでは」 という。
私 : 多くの図書館には、ブックディテクションシステム(盗難防止装置)が導入 されていて、 本の裏表紙などに貼られた特殊なテープやICタグ が、 出入り口のゲートに反応すると、ブザー音が鳴る仕組み。
九大の図書館でもテープを貼っていたが、見つかった本はすべてはぎ取られていた。
私 : 蔵書の持ち出しには、多くの図書館が頭を悩ませてきており、東京都町田市の市立中央図書館は、1990年の開館から5年間で約6万7千冊が所在不明。
だが、 盗難防止装置を導入すると、50分の1ほどに減った という。
図書館の蔵書の「不明率」を調べたことのある筑波大学の歳森敦教授(図書館情報学)は「装置には一定の抑止効果はある」 という。
それでも、その後も館内に置いてある雑誌や新聞の一部が切り取られる被害が全国的に多発。
A 氏 : 東京都内の図書館では2013~14年、300冊以上の「アンネの日記」 や関連書籍が破られる被害 があり、 昨年は郷土誌や記念誌が切り取られたり、破られたりする被害も各地で相次いだ。
モラル頼みの公共財をめぐり、不届き者とのいたちごっこが続く。
私 : 日本図書館協会理事で、福岡女子短大の永利和則特任教授 (図書館学)は 、利用者の良心に訴えかけるべきだ と説き、 有効な手立て として、 「『持ち出し厳禁』の貼り紙より、むしろ、『持ち出さないで』と声をかけることが実は有効。蔵書が被害にあっていることを館側が把握していると分からせることが抑止につながる」 という。
しかし、 出入りの多い図書館では、声掛けのタイミングがむずかしい ね。
俺の利用している市立図書館 では、ときどき、 切り取った頁のある本など、被害のあった多くの本を展示 し、訴えている ね 。
効果があるのかわからないが、図書館はなくなった図書数や、被害にあった図書数を定期的に大きく公表すべきだ ね。