りゅうちゃんミストラル

りゅうちゃんミストラル

2005.01.01
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カテゴリ: 社会問題

いつ観てもこの番組は感動の嵐だが、今回もすごいドラマの連続だった。

妹を守ろうとする兄、買い物に奮闘する姉妹など、
司会の森口博子でなくとも涙なくしては見られない。

誰かが番組そのものについては書くだろうから、私は少し違った視点からこの企画について語る。

まず、こうした企画ができることが、日本の治安がいかに優れているかの証明になる。
以前、この番組に出たゴルファーの丸山が、
「アメリカだったら子供だけで外に出したら児童虐待になる」ということを言っていた。

佐賀17歳バスジャック事件でも人質になった少女について同じことが言われたが、
子供が一人で高速バスに乗って旅をすること自体が治安の悪い国からすると驚きなのだという。

奈良での女児誘拐殺人事件が記憶に新しいが、
いつまでもこの番組が存在できる国でいられるのだろうか?

第二に、 「帰ってきてこそ冒険」 ということだ。

この番組でも、スタッフの苦労はすごいだろうとテレビ画面の向こうから想像する。

あまりに子供に近づいてしまい、「何してんの?」と尋ねられるスタッフもいて微笑ましいが、
もし事故が起こったらせっかくの試みも台無しになってしまう。

かつて冒険家の 植村直己 「生きて帰ってきてこそ冒険」 と言った。

残念なことに、彼はマッキンリーから戻ってこなかった。
つまり、 植村直己は真の意味での
「冒険者」ではなかったということになる。


行方不明後に彼の奥さんが記者会見でこのことを語ったのは今でも私の記憶に残っている。

当たり前のことだが、「はじめてのおつかい」に出てくる子どもはみな苦労しながら親のところに帰ってくる。
そして、帰ってきた子どもはみなおつかいに行く前とは確実に何か違っている。
無事に帰ってきた子どもたちは、
植村直己以上の冒険者だった。


前にも同じことを書いたと思うが、冒険とは命を賭けることではない。
冒険とはいつも行く道が右なら左を行くことだ。
「冒険」と「無謀」の違いも大切。

昨年は、イラクに行った人が「自己責任」などと責められた年だった。
今イラクに行くのは冒険でもなんでもない。
もしイラク行きを考えている人がいたら、今日のこの日記をもう一度読んでもらいたい。
そして、お使いを成し遂げた子どもたちから学んで欲しい。



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最終更新日  2005.01.05 08:04:29
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