日常の記録

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葬儀社ぼったくり?


病院から自宅に搬送を頼んだ葬儀社に自然の流れとして、そのまま手配を頼むことにし、申込書に署名押印をした。

父母とも健在であったから、自分で葬儀を出すのは初めてであり、何が必要かも、費用の相場も、通常の手順も何もわからない。
若い担当者の話を聞きながら、なんだかんだと決めていった。


そのうち、親類や友達が、「あの葬儀社はおかしい」と言い出した。
普通はもっと細かく見積もりを説明し、了承を得てから決めていくのに、特に金額の点の説明が曖昧だというのだ。

そうなのか?
でも、葬儀経験者の人達が言うのだから、そうなのだろう。
「あそこは、キャンセルした方がいい」
ということになった。

なんて事だ。
普段「契約するときは、細かいところまで読んで、解約条項も確認して下さい」と仕事では人にアドバイスしておきながら、自分がサインした契約の内容をさっぱり覚えていなかった。
というより、金額だのを確認しないでサインしたのだ。
情けない・・・

斎場の手配はすんでいる。
葬儀社はどんどん事を進めているし、キャンセルするなら早くしないと。


義兄が「自分が言おうか?」と言ってくれた。
キャンセルを言い出すのはドキドキした。でもこれは私の夫の葬儀なのだ。私が取り仕切らないでどうする?
「言わなきゃね・・・彼(夫)だったら、そういうとこシビアに交渉したはずだものね」

そう。夫はずっと営業職だったからか、大阪にいて掛け合いというか交渉事(?)に慣れていたのか、何でも値切ったり交渉したりしていた。
新婚旅行の時など、喋れもしない英語で「オール、○ドル?」とねぎろうとして「NO」って言われていたっけ
重要なことは結構シビアに、しかも波風立たないように上手に断ったり要望を出したり出来た夫。
「ちゃんと交渉しなくちゃね・・・・本人だったら、しっかり言うだろうからね・・」
私が言うと、「そう。俺もそう思うよ」友達も私が言えなければ、夫の代わりとして言ってくれるつもりだったようだ。
このままダラダラ進めていったら申し訳ない。
すっかり今後の打ち合わせに来たつもりの担当者に、キャンセルを切り出した。
彼は戸惑っているようで、そのうち、今までかかった費用についてもなんだかんだと恩着せがましいことを言い出した。

それが私には幸いしたようだ

「あんたね!その言い方はないんじゃないの!」
カッとして怒鳴りつけてしまった。

喪主からあんな風に叱りつけられたら、引くしかないだろう。
「すみません・・・・」と小さな声で言って、引き下がった。

結局、直前になって友達の実家のつてをたどって、良心的な業者さんに頼むことが出来た。


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