2024.09.07
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パラ輪ピックの選手たちを見ていて思い出した話。

まだ私が透析をしていたころ。

糖尿病から透析になった人の中には片足切断している人もいる。

糖尿病の人はちょっとしたけがとか傷が化膿して痛みがあっても気が付かなくて
手遅れになってしまい最悪足を切断するということになってしまう。

私が見たのは50代くらいの女性。

朝透析室に入って自分のベッドに行こうとして手前のベッドに義足が持たれるように置いて会ってびっくりした。

ちょうど義足の女性が透析のベッドに移ろうとしているところ。

スタッフが移るのを手伝おうとしたらその手を女性が止めた。

自分で移るから、これからは何でも自分でやらないといけないからやらせてと。

時間はかかるけどその女性は自分でできることは人に頼らないと決心している様子。

確かにいつも周りに手助けしてくれる人がいるとは限らない。

家の中でも自分一人の時もあるだろう。

その人は自力でベッドに移って笑顔を見せた。

何でも人に甘えてやってもらうより自分でできることは自分で何とかするその姿勢は
素敵だと思った。

以前両手のない女の子のドキュメンタリーも見たことがある。

実家を出て一人暮らしをしたいと言って両親の心配をよそに一人暮らしを始めた。

両手がなくても彼女は口とか両足を使って着替えとか何でも自分でこなす。

床にガス台を置いてそこに足の指でフライパンの持ち手をつかんでを載せる。

別の足で卵を割って器用にフライパンに載せる。

ガスも足で点ける。足が手のように器用に動く。ここまでくるまでにどれだけ努力したことだろう。

そして両親はそれを見守ってきた。親としてつい手を出したくなるだろうけどぐっと
こらえて自分でやらせるのも厳しくもやさしい親の気持ち。

親はいくら子供を心配してもいづれは親は先に死んで子供は一人でやっていかないといけない。

その時に困らないようにするのが本当のやさしさ。

パラ輪ピックに出ている選手たちは人の何倍も努力して普通の人の日常生活もほぼ自力でこなしながら、競技の練習もしてきた。

その夢をあきらめない強い気持ち、障害を言い訳にしない強さ。

その姿勢や壁を乗り越えた人だけの輝く笑顔が人を感動させる。





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最終更新日  2024.09.07 15:50:16
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