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昨夜、広島で浜田省吾のコンサートがありました。いつもは、アリーナ3日間で20000人以上動員するのですが、今回はホールツアーということで、二日間で4000人くらいなのでしょう。その分、競争率も高く、ネットオークションでも10万円というものまであったようです。我輩はといいますと、浜田省吾の大ファンである私の奥様が、ファンクラブ枠や、イベンター枠などを駆使して集めたチケットのおこぼれに預かった次第。我輩の奥様が浜田省吾の大ファンと書きましたが、もともとは私の方が古いファンです。さて、コンサートはほぼ定刻の通りに始まりました。内容については、きっと、マニアックなファンの方が、曲名から、浜田省吾の声の調子やら、話の内容など、事細かにレポートされると思うので、省略。思えば、拙者が始めて浜田省吾のコンサートに行ったのは高校性の時でした。もう30年近くも前のこと。「イルミネーション」という3枚目のアルバムが出た直後だったと思います。見真講堂という今はない狭いホールで、しかも、観客はまばら。チケットを買いに行ったのがコンサートの3日前で、前から9列目。いかに不人気であったかが分かります。それがいまや、10万円です。我輩が浜田省吾の曲と出合ったのは、中学二年。新聞配達のアルバイトで安いギターを買った頃。友達のお兄さんがLPレコードを持っていて、それをテープに録音してもらったのが最初でした。中学生ながら、拙者はなんともいえない感動を覚えまして、そのテープは僕のお気に入りになりました。昨日のコンサートでも、浜田省吾の弾き語り「路地裏の少年」がありましたが、一番印象的でした。デビューアルバムの一番最初に入っていたので、拙者と浜田省吾との出会いも、この曲からであったのは間違いありません。中学時代、高校時代、大学時代・・・。我輩の多感な時代は常に浜田省吾の曲と一緒にあったと言っても過言ではありません。その後就職してかれこれ20数年。忙しいということもあり、曲の聴き方もだんだん浅くなるし、聴く回数も減ってきます。浜田省吾自身も売れてきて、コンサートのチケットを取るのも一苦労。思い入れもだんだん少なくなってくるので、我輩の中の浜田省吾というのは、最初の10年で全体の8割くらいを占めてます。一昨年だったか、「浜田省吾 弾き語り 全曲集」なる分厚い楽譜を買いまして、弾ける曲に付箋を付けていったら、ほとんどが前半の三分の一に集中してしまいました。今でもカラオケに行くと、浜田省吾くらいしか歌えない。新入社員の時に、得意先の人に「歌を歌え」と無理強いされて、同行販売中の車の中で歌った曲も「路地裏の少年」。その人は曲が気に入ってレコードを買いに行った、という、うれしい後日談もありました。今回のコンサートツアーは、浜田省吾のソロデビュー30年を記念してはじまったもので、確か1年以上のロングランです。彼ももう55歳。コンサートの間の寸劇調のコーナーでは、デビュー時代の様子も語ってました。全く売れなくて、デパートの屋上など、歌えるところならどこへでも行ったと・・。で、ここで歌い始めたのが弾き語りの「路地裏の少年」でした。「MY FIRST LOVE IS ROCK'N ROLL」といのが今回のコンサートのテーマでしたが、彼いわく。「初恋がロックンロールで、それからずっと思い続けて、ここまで一緒にいられたというのは幸せです」確かそんな内容でした。きっと、浜田省吾と言う人は音楽しかできなかったんでしょう。できなかったからこそ、今の彼があるんですね。音楽も、生き方も不器用を絵に描いたような人なんですね。拙者が言うのもなんですが、ギターもそんなにうまくない。他の楽器もたいしたことない。作詞のセンスもあまりよくない。曲だって、決して器用に作ってる感じじゃない。歌だって、どうだろう?歌のうまさなら、もっとうまい人はいくらでもいる。ただ、きっと浜田省吾は、不器用に自分の信念を貫いてきて、今もステージに立ってる。誰にも媚びず、才能に甘えることもなく。それはほんとに立派だと思う。ちょっとくらい珍妙なダンスを踊っていたことは許すとしよう。「全曲集」の前三分の一にばかり手垢がついてる私としては、もう少し昔の曲を聴きたかったわけですが、仕方ないですね。曲の途中で一斉に合いの手を入れたり、片手を振り上げたり、大きく腕を左右に振ってみたり。いたるところに「約束事」が存在し、気付くと自分だけが取り残されていることもしばしば。また、浜田省吾の動きにあわせて、やや珍妙とも思えるダンスを一緒にしないといけなかったり。見真講堂での「ガラガラ」のコンサートに盛り上がった我輩としては、「おぬしも変わったな」と、少々付いていけないものを感じつつ、それでも楽しんまいりました。3時間近くにも及ぶコンサートが終了し、観客はどっと出口へ向うわけですが、その光景はさながら「参観日から引き上げる父兄の群れ」です。この人たちが先ほどまで、腕を振りあげてノリノリで盛り上がっていたのかと思うと少々信じられない気もします。我輩の奥様は今日もコンサートに行きました。ノリの悪い我輩から開放されて、きっと盛り上がって帰ってくるのでしょう。
2007/11/13
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前回コンサートに行ったのは二年前でした。その時のブログはこちらです。
2007/11/13
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