武蔵野航海記

武蔵野航海記

ご主人

おはようございます。

今朝も武蔵野を散策してきました。

赤い葉が次第に緑になる木がありますが、なんという名の木でしょうね。

その木を垣根にしている家の奥様らしい方がお隣さんと話をしているのです。
「内の主人が・・・・」

主人!! この言葉を聴いた途端、昔のことを思い出しました。

純正日本人のおじさんと、仕事が終わった夕方飲みに行ったのです。
だいぶお酒が入ってきたとき、件のおじさんが「うちのやつ」と連発するのです。

言葉の丁寧な紳士のおじさんが、かなり乱暴な言葉を吐いたのでまず驚きました。
「うちのやつ」とはなんだろう? 私が彼の家族構成など知るわけがありません。

内というからには、彼のファミリーなのだろう。奴だから男だろう。
息子か? そうでもないらしい。 下男か? 彼はそんなにリッチなのか?

結局「うちのやつ」とは、彼の妻を指すことが分かりました。吃驚しました。
日本では、夫は「主人」であり、妻は「うちのやつ」なのですね。

奴とは奴隷のことですね。
でも私は知っています。この「主人」は「奴隷」にサラリーを全部渡すのです。

ここから私の連想は飛躍しました。

昔のエジプトだかイラクだかに、マムルーク王国があったのです。
マムルークとはアラビア語で奴隷のことです。

奴隷がその国の将軍となり、王様を追放して自分が王様になったのです。

「奴隷を将軍にするなど、その国の支配者は気違いではないか」。私は最初そう思いました。将軍に任命された奴隷はその瞬間に反乱を起こすのは当然ではないか。
将軍はおろか、奴隷は二等兵にさえするべきではない。

しかし、後から分かりました。中世のイスラムでは奴隷を兵士にする習慣があったのです。

イスラム教徒を奴隷には出来ないのです。そこでキリスト教徒などの異教徒の子供で賢そうなのをリクルートしたというのが実情で、彼らはエリートだったのです。

このように同じ言葉が指すものは、時代により、場所により違ってくるのですね。

「うちのやつ」というのは、我が家の支配者という意味ですね。被支配者が支配者に対して乱暴な呼び名をつけたということです。

更に、私の連想は、トルコのイエニチェリ軍団や日本の経営者にまで飛びましたが、今日はこのぐらいにします。


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