勝手に最遊記

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Short Story ―美々日記―


今日、変わったお客さんが来た!
いきなり「部屋あるかっ!?」って飛び込んできた赤髪のお兄さん・・。
私の身長155センチでは思わず見上げるほどの身長・・・180センチ以上は
あるんじゃないかな?
「あ、あります。何名様ですか?」
「一人女の子で病人なんだ。後、ヤローばっかで4人。
ヤローは何でもイイから、女の子の方は広い部屋にして?」

・・・ケッコーいい男・・・♪でも何かあたしは眼中ナシってカンジ・・。
コレでもこの宿の看板娘“美々(ミンミン)”チャンなんだゾ?

「三蔵!部屋取れたぞー!」って大声で外に向かって叫んだと思ったら、
ビックリ・・・金髪のお坊さん(?)が女の人を抱えて入ってきた!

しかもスンゴイ美形・・。でも、そのお坊さん(?)あたしを見て、
「・・・部屋はどこだ。」・・・怖い!怖いよ~何で睨むの!?

とりあえず部屋へ(アタフタと)案内したんだけど、愛想がない・・。
スンゴイ美形なのに、美々ガックシしてたら、
「悟浄!荷物持てよ~!」って、大荷物を抱えた男の子が入ってきた。

美々とあんまり変わらない身長で、活発そうな男の子!可愛い~♪

「猿は肉体労働してりゃイイんだよ!」「るせー!エロ河童!!」

・・ウルサイ。美々またもやガックシ。喧嘩しだした二人に、

「時と場所をわきまえろっ!!」金髪のお坊さんがハリセンで(どこに持ってたんだろ?)
二人を張り倒したら静かになった・・・美々ちょー怖い。

暫くして、お医者さんが来た。近くに住んでいる金(キム)先生。
美々も小さい頃から診てもらってる、おじいちゃん先生。優しいの♪

連れてきたのは、片眼鏡(モノクル)かけた男の人・・・この人も美形だ~♪

診察に服を脱がせなきゃダメって事で、男の人達には退出してもらって
美々がお手伝いしました!・・・本当に具合悪そう。

でも、む、胸があたしより全然大きくて・・・羨ましい。
・・・美々はこれからだモン!負けないモン(?)

だけど、チラッと見えた背中に大きな傷跡があって・・・カワイソウ。
金先生も顔をしかめてたっけ。

先生の診察が終わって、お客さんの容態を説明するのに美々もその場に
居合わせたんだけど・・・出てれば良かった。
だって、先生が過労でとか何とか説明するにつれ、金髪のお坊さんの顔が
みるみる険しくなっていくんだモン・・。
他の男の人達も・・・なんか怖い~!!

夕方近くに、何だか男の人の悲鳴が聞こえてきた(赤髪の人の声?)
でも忙しくて確認できなかった。何だったんだろ??

一通り仕事が片づいた後、女の人の様子を見に行ったら・・ビックリ。
金髪のお坊さんが居たんだけど・・・ちょ~キレイ♪
西日が射してて顔は良く分かんないんだけど、金髪が日に透けて・・・。

美々がボ~ッと見とれてたら、「・・・何だ?」・・やっぱ怖い・・。



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