2012.05.07
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2011.05.07



シェフが「デザートとこーひーやばいですよ!(笑)」って言っていて…サンク・オ・ピエとさかもとこーひーの常連さんのYさんはTwitterで「今ちょうどイチゴのアレと特製こーひー味わってるのですが、その合いかたがハンパなくスゴイイです!」ってつぶやいた…マリアージュを自分で体験してきました。 http://plaza.rakuten.co.jp/cinqchef5/diary/201204270000/

きれいに頂いての感想は…談志師なら「どうでぇー!」と見栄を切るか…深く丁寧におじぎとして静かに「よかったと思います。一期一会の晩になりました。」と穏やかな笑顔になるか。…シェフに最初に言ったひと言は「いい演奏したミュージシャンが万雷の拍手に笑顔でお辞儀する感じかな」でした。

下品に言えば…「ざまぁーみろ♪」

まぁ、なんでもいいのですが…こんなお題だしてくれたシェフに「ありがとうございます。」です。

みなさん100%何かひと言があったそうです。特に男性は多く語ったと。

とっても高価なかりんヴィネガーを好奇心で仕入れてしまい…その説明書には煮詰めてソースに使う例があったそうですが、煮詰めたらもっとコスト高になるし…それじゃぁありきたりだし…で、浮かんだのがこのデザートだそうです。そんな時のシェフの頭の中は僕にも不思議ですが…ほんとオリジナルなデザートでしょうし…それをあそこまで完成度高めてくるんですから…相手に不足はありません。

まずは、かりんヴィネガーと蜂蜜のグラニテとひと口…ほぉー、かりんの香りとヴィネガーの円やかな酸を蜂蜜がしっかりと支えてバランス良いです。

そこへ、こーひーをひと口…さりげなく受け止めています。デザートを邪魔しないで、しかも静かにこーひー感が残ります。



そこへ、こーひーをひと口…さらに、受け止め、次のデザートを誘います。

ここで、う~~んなるほど!これはイメージ以上だ。ほんとデザートの魅力を消していない。でも、こーひーも消えていない。

徐々にグラニテが溶けてきて、イチゴのスープと一体化していきます。

すると、そこにこーひーも一体化して…イチゴやフローラルなキャラクターがこーひーと渾然としてきました。

気がつくと、デッザートをひと口、こーひーをひと口…止まりません。

ゾーンに入った時の動悸がしてきました。

冷静になると…通常のコーヒーだと、デザートと喧嘩して、このデザートの香りも気品も豊かな味わいも邪魔してしまうでしょう。一方、コーヒーの魅力もどこかへ消し飛んでしまうでしょう。

また、このこーひーが無かったら…結構キャラたってるし、ボリュームもありますから、最後まで新鮮な味覚を保てず、疲れて来るかもしれません。

最後は、シェフが…キースジャレットの昔のアルバムの1曲をかけて…その8小節のアドリブを聴きながら…ジャズのアドリブの話しになりました。

こーひーでこんな世界に踏み込めるなんて…37年喫茶の仕事に精進してきてよかったと思いました。ひとりじゃできません。

スペシャルティコーヒーで…産地や素材、エスプレッソ、ラテアートに頑張っているみなさんはこんな世界は近づかないように!危険ですからね。ん?そんな心配はしなくても大丈夫か。





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Last updated  2012.05.07 18:37:07
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