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January 8, 2006
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カテゴリ: 税法
 たまには本職のアカデミックな話題を。

 税金にはいろんな分類の仕方があります。国税と地方税、直接税と間接税、所得課税、消費課税と資産課税など・・・。

 そのような分類の仕方として「人的課税と物的課税」という見方があるそうです。

 人的課税は今の日本でいうと所得税と個人市県民税だけ、それ以外は全て物的課税です。

 どういうことかというと人的課税は所得控除があることに特徴があります。同じ所得を挙げている二人の人がいるとします。このうちAさんは健常者で未婚、扶養すべき人もおらず生活には何の支障もないのに対しBさんは夫に先立たれ扶養すべき子供が3人もいらっしゃるとするとこの二人に同じ金額の税負担を設けるのは理不尽であるとする考えのもとに成り立っています。

 これを是正すべく所得控除なるものを規定してその人の置かれている現状に応じて税負担を調整しようというのが所得控除の意味合いです。

 これが税を複雑にしていると言われることもありますが、言い方を変えれば少しでも人間味のある血の通った制度だと言えます。

 これに対し物的課税はそういったことを考慮しません。個人事業税などはその代表例です。所得から年290万円を引いて残った金額の5%。扶養人数が多かろうが少なかろうが、障害者であろうがなかろうがこの金額で課されます。ある意味、血も涙もない税金です。消費税もそうです。

 これまで国の歳入はこの人的課税である所得税が税目としては一番大きなものでした。それが消費税の納税義務者の拡大とこれから上がるであろう税率のアップにより消費税が一番になるのはもう時間の問題です。



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最終更新日  January 8, 2006 10:58:49 AM
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