☆ようこそ ココ犬のグーたら部屋へ☆

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きた!陣痛

★陣痛★

病院へ着くと看護婦さんが迎えてくれてすぐに内診台へ通された。

そして、子宮口はまた2㎝だね。でも破水してるのは確認したので、お部屋へ案内するからね。

と促され、つわりの時にお世話になった個室のベットに横になった。荷物や、着替をバタバタとまとめた旦那さまもしばし小休止。

そして、陣痛らしき腹痛が来たのが、15分後。

AM 1:15

「ううううう~ぅ。いたたぁ。」

でもまだまだ我慢できる痛み。何だか生理の時の腹痛の激しい版?てかんじかな?

2ヶ月前にこの同じ病院で産んだ子が「お産パットが大きいの足りないから要るよ」と言ってたのを思い出した。

破水した私は産後直後に使う巨大なパットを当てて、紙パンツ?

見たいなものを履いていた。が、これまた、履き心地悪い悪い!

寝ていても気になり、破水の水が漏れ出しそうで痛みと不愉快さで、私の精神状態は段々と壊れかけてきた。

AM 3:15

陣痛の感覚が15分~10分感覚になって来た頃、猛烈な腹痛にまた、見舞われた。でも、何かが違う!

付き添い用のソファベットで何故か爆睡していた旦那に←(以降旦那と呼び捨てにします)

「強烈になってきたよぉ。痛いよお~。腰を押して!」と頼むと

「んう?まだまだ痛いのはこれからだよ。コンなんで、痛がってたらこれからどうなるの?」

と何故か、怒られ

「あのさ~、痛いんだって。寝てないで居てよ、こっちは痛くて寝られないのに!いびきうるさいわ!」

と喧嘩ごし。彼は一度寝に入るともう朝までどんな事があっても起きない人だから、覚悟は出来てたけど、

かなり痛みも来てて、私のイライラ度も上がり気味。

で、お腹も痛み壮絶化してきたので、トイレに行き便器に座ってみた。

ところがこの期に及んで、大の方がしたくなり、陣痛と流れ出る羊水と全然でない大と、もう個室の中で一人、大パニック!

看護婦さんに入院した時に、尿の採取を指示されてたんだけど、それどこでなく、出血もしていた。

これがおしるしか?としかめっ面、半分泣きっ面半分?で今起きている事が、

出産の本で読んだ箇所のどの行程なのか?朦朧とする意識の中考えていた。

ベットに戻った私は、ナースコールを押しまくった。で仕方なくやってくる助産婦さんは、

「まだまだかな~、大目に見て4㎝くらいかな?頑張って!」と言い残し去ってゆく。

AM 5:00

絶えられない痛みの中で、どこからともなく聞こえてくる、凄い声に私はきずいた。

「うおおお~~。ああ~あああ。ああううう~」

?なんだろう?なんだろう?

えっ?もしかして妊婦さんの苦しんでる声?マジ?

それを聞き、何か判ってからは、下腹部を斧で切り刻まれるような痛みが倍増した。

AM 6:00

陣痛の間隔は7分~10分

次の痛みが来るのが早く感じられるし、時計の針がスローモーションのようだ。

ふと隣りを見ると、大きな口を開け足を駄々クサに投げ出したみっともない旦那の姿があった。

が見て見ぬフリをしまた目を閉じた。昨日のウオーキングの疲れと痛みで殆ど寝られず、体力は限界だった。

もう喧嘩する体力はなかったから。朝食が出たが、何も食べられなかった。

胎児モニターが寝返りするたびにずれ落ち、うっとおしい!

AM 7:00

看護婦さんが内診に見えた時、激痛のあまり、こう訴えた。

「もう、産みたい・・・・です」

看護婦さんは急に顔をあげ、

「まだまだよ。今日の夕方かな?」

私は思わず、めっちゃでかい声で

「ええええええっ。もう駄目、です。いったあああ~いいぃ」

ともがく私に、もう一歩近づいた看護婦さんは

「あなたは、破水してるんだから、そんないきんじゃ駄目!赤ちゃんは羊水が少ない状態で今お腹の中で頑張ってるの。

あなたがいきんだら、赤ちゃんの頭が子宮の壁に激突して痛くて可哀想よ。羊水が普通はあるからいいけど、破水してるから・・・」

と、いきまないように、手をパアにして力を逃がすように、と指示された。

そうか、痛い思いをさせては、ならぬ!頑張るぞ~

胎児の心拍モニターはお腹の痛みと共に160以上になっていた。

AM 9:00

先生の回診が始まった。

内診室へ行くのも這い蹲って行きたい気分だが、廊下の壁をぺたぺたとつたい内診台へ。

先生の診察は子宮口4㎝。

でこのままでは、羊水も少なくなってるので、陣痛を促進させるお薬を5回にわけて飲みお産を早めるそう。

もう、促進しなくても充分陣痛きついよ~(><)

AM 9:45

看護婦さんがくれた薬を飲む。これが利かなかったらもう1錠一時間後にといわれた。

陣痛は5分間隔になっていた。旦那は会社を休んで付き添ってくれていたが、励ましの言葉ももう耳に入らない。

薬を飲んで15分もしないうちに、今までに感じたことのない痛みが襲ってきた。

もう、何もしゃべれない、しゃべると体力が消耗しちゃう!でも・・・・旦那に

「んねええ、頼むからもう、助けて~痛いよおお~切ってもらってよ看護婦さん呼んできてぇ~」

と言葉を発したのが最後?ってくらいその後はしゃべれなくなった。

そういえば母を呼んでなかった。破水してからココまで気が休まる事無く次から次へと色んな波が来て、時々気になったが

電話をかける所まで行動が及ばず、仕事を持ってる母に迷惑をかけたくもなかった。

そして何より、もうココまで来たら、誰が居ようとも関係なく、自分が頑張らねば!と思っていた。

AM 10:40

もう、息をするのも苦しいほど下半身はバラバラになってる感覚で、油汗が出て激痛に絶叫する自分がもう嫌だった。

ベットには大好きなぷーチンという大きな犬?のぬいぐるみを持ってきていたので、

ぷーチンがぺっちゃんこに成る程握り締めていた。

そして、助産婦さんが内診に来た。

「だいぶ進んできたわね。子宮口8㎝くらいかな?じゃあ、陣痛室へ移動しましょうね」

と、その言葉を聞いた瞬間怖くなった。今まで戦ってきたのに怖気ずく感じで・・・。

どうしたんだろ?私、胎児モニターをやっと外してもらい陣痛室へ向かった。

AM 10:50

陣痛室は同じフロアーにあったので、また壁をぺたぺたつたいたどり着くが、様子がおかしい。と看護婦さんが

「今ね陣痛室がいっぱいでね、和室に入って貰うけど、楽にしてもらっていいからね。」

え?和室????とおされたそこは、和室で看護婦さん達が休憩するであろう詰め所?だった。

この病院は陣痛室が3部屋あるんだけど、満員だったみたい・・・

付き添っていた旦那は目をくるくるさせて驚いていた。医療従事者なので、他の病院の内情が気になるらしい。

陣痛が1分間隔?でまた、来た。でも和室。どうしょうもなく、痛い。しょうがなく横になってしばらく耐えた。

AM 11:10

また助産婦さんが現れ内診だ。

「いい陣痛きてるね。分娩台行きましょう。」

うんうん、それがいい、そうしてください。心の中でそう呟き、うなずいた。



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