桜の視点

桜の視点


         私が彼に触れたとき
         彼は泣き出しそうな顔をして
         お願いだから僕に触れるのはよしてと言いました
         子供のようにおびえた顔をして
         大人の彼は言いました
         彼が私に触れることはありませんでした

         私は彼が好きだったから
         毎日会いに行きました
         ある日彼は姿を消しました
         おばさんが彼の部屋で
         彼の書いた手紙を読んで泣いていました
         彼が愛した人でした どこか彼に似てました
         彼を深く傷つけた人を彼は愛していたのです
         きっと優しく触れて欲しかったのです

         私は泣いてしまったので
         泣き声で目が覚めてしまいました  
         すべて夢の中の出来事でした



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