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2003年04月20日
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テーマ: 本日の1冊(3748)
カテゴリ: カテゴリ未分類
 天気がいいような悪いような。こういう日にはひねもす読書。

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 この本は所用で中央線沿線をうろついていて見つけた古本屋さんで買いました。
「ああ、汚いホームズ本だなぁ」と何の気無しに手にとって、表紙を見てビックリなにしろ“ズムーホ”。で、作ルイド・ンナコ、譯一武池菊とくるのでございますから。

 何しろ古い本だモノでタイトルが左から右に書いてあるだけなのですが、かなり驚かされせられました。
もちろん本当はもちろん《シャーロック・ホームズの冒險》です。
 岩波文庫。初版は昭和十一年の十二月。私の手元にあるのは昭和十三年六月の第三刷です。
 昭和十一年、一九三六年というとベルリン・オリンピックの年。
その十二月というと“王冠を賭けた恋”エドワード八世が退位してジョージ六世が戴冠したとき。もう既に歴史の一部分ですね。ちなみに昭和十三年(1938年)は《モダン・タイムス》が公開されて、オーソン・ウエルズのラジオドラマ《宇宙戦争》でパニック発生(10/30)などなど。


 これくらい古い本ですと旧カナ使いの字面と言うだけでも雰囲気が違いますが固有名詞の表記なんかも違います。一番大きいのは
 ウォットサン、でしょう。
私の見慣れたワトソンとは大違いです。ウォットサン。

 この本、タイトルは《冒険》ですが訳出してあるのは5つの事件記録に過ぎません。これをサギというかイイトコとりと取るかは個人の自由です。

 収録作品
 〈獨身の貴族〉
 〈碧い紅玉〉
 〈ボスコム谿谷事件〉
 〈赤髪者聯盟〉
 〈ボヘミヤ事件〉


 発表順でもなければ、発生学説順でもない。
ワトソンの結婚の話が結末に来ているところなんか、この本全体として《四つの署名》みたいな構造になっています。
 生真面目なシャーロッキアンからすると“改悪”以外の何ものでもないのでしょうが、これはこれでなかなか新鮮です。選者はホームズ物語に対して独自の理解があったのでしょうか。
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昭和37年に改版されて仮名遣いが改まったのとともに配列も変わってしまいました。

〈まだらの紐〉
〈赤髪連盟〉
〈ボスコム渓谷事件〉
〈ボヘミヤ事件〉
〈独身の貴族〉
この配列の転換も謎です





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最終更新日  2003年04月21日 12時21分08秒
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