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2003年06月12日
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 夏季一時金団交がスピード妥結。これでこの夏もまたホームズ本が買えます。ありがたい。


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〈四つの署名〉を柴田錬三郎の翻案で読んでいます。
 なかなか上手にダイジェストしてあります。

 ここのところ、しばらくのあいだ、謎の事件も怪事件もないので、われらの名探偵シャーロック・ホームズは、すっかり退屈していた。

 冒頭を引用してみましたが、なかなかイイですね。大人向け翻訳同様に退屈しています。大人向けではコカイン注射にいってしまうのですが、児童ものですのでその描写はありません。でも、だからといってホームズ探偵が退屈を紛らわすために、

「(略)食うか食われるか、スゴイ悪漢と一騎打ちがしてみたい。どうも運動不足でいかん」

と口走ったアゲクに、アフリカ探検に行こうかと言い始めるのは、どんなものでしょう。


「冒険がしたいだなんて、先生、そりゃムリですよ(後略)」

とたしなめます。

 ワトソン博士が不在なので、ワトソン役はウィギンス少年が勤めています。その都合で、ワトソン博士とモースタン嬢のエピソードはまったくナシ。でも、ウィギンスくんの「モースタンねえさん」という呼びかけも悪くありません。

 でも、まあ、ウィギンス少年とホームズ探偵の関係がまるっきり明智探偵と小林少年状態なのは予想されたこととはいえ、どんなものなのでしょうか。
 これをイイと思うか悪いと言うかは読者次第です。

 私はスレたシャーロッキアンなので、しきりに面白がっていますが、最初にこの本を読んでそれっきりになった人やこの本を読んでからこの他の正典に近い翻訳を読んだ人はどう思いますでしょうか。

 ホームズ物語はホームズ探偵とワトソン博士の対等な大人のキャラクターあってこそだというのを改めて感じました。

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 この訳業が何となく《小学生全集 45巻 少年探偵譚》[2003-03-06日記参照]収録の〈古城の怪寶〉を下敷きにしているのじゃないかと思わせる雰囲気があります。
 もちろんこれは現段階では言いがかりに過ぎないのですが、後世のためにこの疑念はデジタル世界の記録に残しておきましょう。





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最終更新日  2003年06月16日 07時58分24秒
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