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2003年06月13日
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本日の一編:〈悪魔の足〉
 〈悪魔の足〉を柴田錬三郎の翻案で読んでいます。
 事件記録自体としては[2003-03-16]の日記で一度触れていますね。

 〈四つの署名〉の後で〈悪魔の足〉を読むというのもちょっと不思議な感じを受けます。
何しろ正典としては《最後の挨拶》に収録されているのですから,順番的にちょっと違和感があります。
 そもそも〈悪魔の足〉がなぜ選ばれているかもちょっと疑問ではあります。もちろん〈悪魔の足〉はコナン・ドイルの自選12作の第9位の作品ですから、まるっきりの駄作というわけでもないのですが、ほかに採録されているのが、名作の誉れ高い《青い紅玉》と《赤毛連盟》なんですから。その、落差が。

 柴田錬三郎版での大きな変更点があります。
 キャラクターの関係がいじってありまして、スタンデル博士を父親に、モルチマーそして被害者のブレンダ、オウエン、ジョージを一括りに兄弟妹にしてあります。
ですから、第一の事件の動機が財産独占にあるのはそのままですが、次の事件の動機は大人向け翻訳での恋慕の感情ではなく、親子の情にしてあるわけです。


 なんだかこの柴田錬三郎の翻案。読み進むにつれて、捕物帖を読んでいるような感じにとらわれます。

(やっぱり、どうもわからねエ)
とウイギンス少年は、ため息をついた。

なんて描写を読んでいると、ウィギンズ少年が下ッ引でホームズ探偵が親分さんか八丁堀の旦那のように読めてめいりやす。
 とすると、ラデックス・ペデス・デアボリを南蛮渡来の毒薬にしてやって、スタンデイルを薬種問屋の大旦那にして、その一家の悲劇にすればいいのですね。
 おお、なるほど。自分でいうのもなんですが、結構面白そう。
これはこれで柴田錬三郎さんの筆で読みたいような。





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最終更新日  2003年06月23日 08時01分27秒
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Re:本日の一編:〈悪魔の足〉(6/13)  
 柴田錬三郎さんの? なんかピーンと来ないですが・・。ご指摘の部分で笑いましたよ。シャーロキアン・・すごい研究家ですよー。参ったなぁ。 (2003年06月24日 18時29分47秒)

ピンときたら。  
草敷吾朗  さん
がいこちゃんさん
> 柴田錬三郎さんの
はい、シバレンさんです。多分、普通の人はピンときません。
ただ、その昔、意外な大人作家が子供向けの翻案に手を染めていた時期があるのです。その頃のことは「子供に良書を!」という旗印の抄訳翻案排撃運動の児童文学史の闇に消えてしまっています。この辺のことは当時の関係者が存命なので、当分語られることはないでしょう。 (2003年06月27日 07時55分17秒)

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