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2003年10月09日
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1890年の今日。ジェイベズ・ウィルソン氏がフリート街の職場に出社してみるとオフィスは閉鎖されていました。


「一八九〇年十月九日 赤毛連盟ハ解散セリ」

ということで今日は本棚を片付けながら《赤毛連盟》をあれやこれやと拾い読んでいます。

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 本棚には何種類か全集が入っていますし、端本もありますのでレッド・ヘッデッド・リーグも何冊かあります。それぞれに面白いのですが、ショックの大きそうなのは、と。 

 コミック・名探偵ホームズ全集第3巻《まだらの紐》収録の〈赤毛クラブ〉でしょうか。
 この巻にはほかに表題作〈まだらの紐〉、〈ボヘミア王の恋人〉が収録されています。この〈ボヘミア王の恋人〉というのは好きな邦題のひとつです。

 この人の描くホームズ探偵は例えばアイリーン・アドラーの写真を貰ってでれでれするなどというまことに人間らしいホームズです。いいか悪いかは別にして細かい演出がなかなかよろしい。例えば。
  ダンカン・ロスのひじに土ぼこりがついていたり、スポルディングの両の手のつめ土汚れがあったりして、ウィルソンが不審がる描写。
 あるいは。
 ホームズ探偵がウイルソンに尋ねます。
「あなたはスポルディングを入れてから地下室にいったことがありますか?」
「いえ 一度もないですね 今夜にでもいってみるかな」
「いや いってはいけない!」と押しとどめる……
なーんてとこらは、シャーロッキアンとしては痒いところに手が届きます。侮れません。

 マンガですのでもちろん欠点もあります。
 クラブの事務所のドアにガラス窓がはまっていて「赤毛クラブ」と文字が入っているというのはご愛嬌のうちですが。
 大団円で地下室にホームズが携えるのが乗馬鞭ではなく本物の鞭。こんなの地下室で振り回せるのかしらと思っていたら、最後には地下道でジョン・クレーとホームズ探偵の一騎打ち!

「へっ こうせまくちゃ とくいのムチもつかえなだろう!」とすごまれてしまいます。かっこわるい……。
 短刀を擬するクレーにホームズ探偵はスコップでトンネルの壁を壊してクレーを首だけ出して生き埋めにしてしまいます。この辺はマンガということで。
 さて、クレーの正体は如何に!というところで衝撃のラストが待っているのですが、この辺にしておくことにしましょう。

講談社刊昭和59年2月10日 第一刷発行
定価は480円。古本価格も定価と同じでした。



 去年の日記を開いてみたら、EQ78年3月号掲載の『註で読む「赤毛連盟」』を拾い読みしていました。へえ。
 ためしに一昨年2001年の今日はというと、延原訳でやっぱり読んでいますね。
 まあ、これも年中行事ということで。
 結局本棚はちっとも片付きませんでした。
 これもまた、年中行事ということで。





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最終更新日  2003年10月15日 08時17分28秒
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