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2003年10月28日
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 報道によりますと日本海で、巨大なクラゲ「エチゼンクラゲ」が大量発生し、漁業関係者を悩ませているとか。

これが何ともしれん気味悪い茶色で。
 大きくなると傘の直径は2メートル超とか。
片っ端から中華料理の前菜にしても追いつかないでしょうなぁ。

*********************


さて、クラゲと言えばシャーロッキアン的には《獅子のたてがみ》です。
《ライオンのたてがみ》では私の耳にはダイイング・メッセージっぽく聞こえません。
《獅子の鬣》、では書き込みすぎですが。


ヴィクトリアンは遠くなりにけり。どころではありません、
第一次世界大戦だってもうとっくに終わっているわけで、もはや古き良き時代の懐旧談でしかありません。

 ワトソン博士はどんなこと考えながらペンを取っていたのでしょうかねぇ。

さてと。
お話しとしては、

「……ししのたてがみ」言い残して青年は息絶えた。犯行現場の砂浜は完全な密室。青年の背中に刻まれた無惨な瘢痕の謎。そして第二の被害者が。姿なき犯人を追う、ホームズ引退後の難事件!

ってところでしょうか。

 ホームズ探偵いや、元探偵は引退してもなお明晰、といいたいところですが重大な見落としをしています。この見落としはいろいろな研究書で触れられていますのでここでは紹介しませんが、ヲイヲイ、ドウシチマッタンダネという気分。
 やっぱりワトスン博士がいないと調子が出ないようですね。

こっから先にはネタばらしがありますので未読の方はご注意下さい。

 トリックとしては「意外な犯人」というカテゴリではないかと思います。サブカテゴリは《銀星号》同様に「動物が犯人」でしょうか。

[2003-6-26]の日記でご紹介したユニコン出版のホームズ漫画に収録されている〈悪魔の足あと〉なんてその代表みたいな代物です。
なにしろ傘の部分の直径が三メートルもありそうな大くらげ。まるっきり宇宙生物です。あんなのが水中にいたら、わかりますってば。
 もっとも、その大くらげに米俵ほどもあろうかという大岩を目よりも高く差し上げて叩きつけるホームズ探偵もスゴいですがね。
嗚呼、グラナダ版で見てみたかったぜ。
水中からマクファースン青年やホームズ探偵を凝視?するクラゲ目線の実相寺ばりのカットがあったに違いありません。



 ちなみに中華料理のクラゲは問題のエチゼンクラゲとかビゼンクラゲだそうで。

 それらクラゲを食材にするにはこんなステップを踏むそうです(新潟県水産海洋研究所のHPのものを引用しています)。
■加工法
1.クラゲの体の97%は水分なのでまず脱水。(<一番多いのは天日干しだそうです。)
2.冷水に8~10時間浸して外側の粘液を取り除く。(気の短い人は洗濯機を用いるそうです。ヤワヤワ洗うモードで)
3.さらに水洗い(<手で、だそうです)し、すのこに載せて水切りをする。
4.ミョウバン5%を混ぜた食塩(食塩2㎏に対してミョウバン100g)をすり込んで樽につけ込む。
5.2~3日脱水させると半透明の黄白色になる。
6.3~5を3回繰り返す(!)とできあがり。2回目はミョウバンの量は始めの20%減、3回目はさらに2回目の20%減とする。

 全工程でだいたい12日とか2週間くらいでしょうか 。こんなに手数が掛かるのでは、儲かりませんね。





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最終更新日  2003年11月30日 20時16分31秒
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