ミステリの部屋

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2005年06月16日

笑わない数学者：森博嗣

(4)

テーマ：ミステリはお好き？(1646)

カテゴリ：日本ミステリ（ま行作家）

いよいよ「S＆M」シリーズ、３作目。

＜あらすじ＞
　伝説的数学者、天王寺翔蔵博士の住む三ツ星館でクリスマスパーティーが行われる。
人々がプラネタリウムに見とれている間に、庭に立つ大きなブロンズのオリオン像が忽然と消えた。
博士は言う。
「この謎が解けるか？」
像が再び現れた時、そこには部屋の中にいたはずの女性が死んでいた。
しかも、彼女の部屋からは、別の死体が発見された。
パーティーに招待されていた犀川助教授と西之園萌絵は、不可思議な謎と殺人の真相に挑戦する。（表紙裏より）

オリオン像のトリックはわかりやすいのですが、トリックそのものよりその理由がなかなか魅力的でした。
建物のたたずまいといい、内と外が逆転する発想といい、かなりロマンチックに感じられます。

また、数学の問題がいくつか出てきますが、こういうものを考えるのも嫌いじゃないです。
ビリヤードの玉に関する最後の問題はわかりませんでしたが、これは根気だけで解いてもいいんでしょうか。

今回もいろいろ引っかかるフレーズを楽しみました。
「一番、下品な格言って知ってる？」「働かざるもの食うべからず、でしょう？」
「トゥリビアル」
「テレフォンカードのような薄弱さと、ドーナツのような幼稚さに、呆れながらも……」

ただ、動機はなんだったかよく思い出せません。え～、読んだばかりなのにほんとになんだったか……。人間関係がよく把握できていないです。

犀川先生には好感が持てますが、萌絵ちゃんを時々うるさいと感じてしまうのは、きっとエラリー・クイーンを読んだ時にニッキイ・ポーターに感じたのと同じような気持ちでしょう。
ただ、余りしっかりしていたり、静かな女性だったらそれもつまらないだろうと思いますが。

題名に惹かれて手にとってしまいます。

笑わない数学者　　　：　　森博嗣

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最終更新日 2005年06月16日 16時49分10秒
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■コメント

S&Mシリーズでは二番目くらいに好きです

静音0250 さん

こんばんは、この本は誰が誰だが混乱しますよね。
森さんの本は回答の無い問題ありますよね。
私は駄目ですぐに回答を見てしまうので、無い時はネットで検索しちゃいます、便利な世の中になりました。
前に書いたフローズンヨーグルトは、S&Mシリーズに良く出てきたと思います。
誰が食べてたかは失念しましたが、私は知らなかったので、認知されている物なのかなぁと。
森さんが食べていて好きだから登場するのかなぁと思っていました。単に私が知らないだけかも・・。
森さんの本以前は～の殺人という題が多かったのですけど、森さん以降は推理モノとわからない題が多いですよね。
良いのですが、新たな人のミステリが読みたくて適当に探す時に、題だけで内容が判別できないので探しづらいですね。 (2005年06月17日 19時54分44秒)

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それでは一番は何でしょうか？

samiado さん

静音0250さん、こんばんは！

深く考えると誰が誰で、では最後に出てきたのは誰か、もしかして時制が違うのでは、と混乱します。
でもまあこれくらいなら、？のままでもいいかなと思っています。

あの最後の問題、答えはネットで検索できるんですね。パズルは好きなので、自分なりに考えてから答え合わせをしてみたいです。

フローズンヨーグルトは前作で出てきて、静音0250さんが書かれていたことを思い出しました。
ああ、何かにたとえてるんじゃなかったんだ、本当に登場するんだ、と……。
これから先も注目アイテムになりそうですｗ

題名は読み終えるとちゃんと内容を表わしていることがわかりますが（これまでは）、その表現が独特でかっこいいと思います。

内容がわかりにくい題名は森さん以降なんですね。
なるほど。気づいていませんでした。

(2005年06月18日 00時29分22秒)

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Ｓ＆Ｍシリーズ、ハマり初めてます。

翠香さん

こんばんは～再びお邪魔いたしました。翠香です。
samiadoさんは、この作品、もう2年前に読まれたのですね。私は最近になってハマり出しました（笑）
第１作はとっつきにくい感じがしたのですが、だんだん読みやすくなってきましたね。
ところで、最後に萌絵が出した問題、犀川先生はどう答えたのでしょうね？
ＴＢさせていただきました～よろしくお願いしま～す。 (2007年12月16日 22時43分26秒)

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Re:Ｓ＆Ｍシリーズ、ハマり初めてます。(06/16)

samiado さん

翠香さん、こんにちは！
お久しぶりです。TB有難うございます♪

＞samiadoさんは、この作品、もう2年前に読まれたのですね。私は最近になってハマり出しました（笑）
＞第１作はとっつきにくい感じがしたのですが、だんだん読みやすくなってきましたね。

衝撃的な第一作に比べて、かなり読みやすくなっているところは、嬉しいような寂しいような複雑な気持ちになります。

＞ところで、最後に萌絵が出した問題、犀川先生はどう答えたのでしょうね？

気になるところです。犀川先生は負け方を知っていたのかどうか？ですね。知っているはずだと思うのですが……ｗ (2007年12月17日 11時23分22秒)

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