民主党の小沢一郎代表は各地で開かれた党県連の会合での「あいさつ」は、何時も同じセリフだ。
今夏の参院選について 「野党が過半数を制することで初めて日本の政治を変えられる。できれば政界再編まで持っていきたい」
と熱く語る。
ここで思い出すのは、96年衆院選で小沢党首率いる当時の新進党が打ち出した18兆円減税と消費税率3%据え置きの公約だ。
バブル崩壊後の長期不況を大型減税による景気刺激で打破しようとしたものだが、原理原則を重んじる改革者イメージとのギャップは否めず、新進党敗北の一因とされた。
その後の新進党の解党や旧自由党と自民党との連立など、過去の小沢氏の政治行動に振り回され痛い目に遭った政治家も与野党を問わず多く、小沢氏を良く知る自民の幹部からは 「小沢さんは政局の人。矛盾だらけだ」
と批判する。
更に政権を執るには、民主党内で旧社会党系の横路孝弘衆院副議長らのグループと協力する構図も分かりにくい。
小沢一郎代表は「生活維新」という抽象的なスローガンを掲げるが、目指す政権像が全く見えない。
かつて非自民連立政権から旧社会党を追い出した小沢氏が、今は民主党内で旧社会党系の横路孝弘衆院副議長らのグループと協力する構図も分かりにくい。
小沢氏の旧自由党が民主党に合流する2年前の01年末、自衛隊のインド洋派遣に反対で一致した小沢氏と横路氏の間で新党結成まで模索されたのがなれそめだという。そのとき、両氏と双方の中核メンバーが連携を誓う「血判状」を残したというエピソードは、政権交代という共通の目的のためなら主義主張の違う相手とも手を組む小沢氏に到っては。信念の欠如を感じさせる。
具体的な積算根拠には全く触れていない。ではその財源は何を必要としないのか、判らず仕舞では、それこそ無責任である。
こうしてみると民主党の代表を頭に頂いている党員達の政治信条は何処に置いて戦えば良いのか、全くの不安に晒されている。
政策の構想を練り上げるには、政治思想が余りにも開きがありすぎるからだ。
そんな政党が政権交代さえ実現すれば、『花咲く楽園で暮らせる!』
この様なセリフ今はは通じません 『何処かで聞いた言葉だが…』 騙される人も居ないと思うが…。
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