狎鴎亭的横濱生活

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カリフォルニアの医療システム


アメリカでは自分で保険会社を選び、保険の種類を選ばないといけない。
このために、お金のない人は一番安い保険を買う、もしくは保険を持たない人が多いという問題を抱えることになる。
他の州もあると思うけど、そんな事態を解決するためにカリフォルニアにはMedi-Calという制度がある。
これは低所得の家庭に無料もしくは低額で保険を提供する制度。
保険の種類は一般に買う保険と同じなので、Medi-Calを使うからといって保険の内容が優れない、というわけではない。

アメリカの保険は妊娠が分かった時点ですでに加入していないとその妊娠出産には保険が適用されない。
保険によっては妊娠に対して適用されないものもある。
だから普通アメリカの夫婦は、まずさぁ子作りを計画しようと話し合い、妻はピルの内服をやめて6ヶ月待ち(半年たたないと妊娠してはならないと言われる)保険を妊娠適用のものに変える。

でも中には計画通り行かないケースもあるわけで、それがまさに家であった。
私たちは留学生なので、保険を買うことは義務付けられてるけど、4年制に行かない限りそれほど厳しくない。だから健康がとりえの私は保険なんて買ってなかった。留学生にとって保険の負担はかなり大きいのだ。
で、保険なしで妊娠。
最初はどうしようかと悩んだ。
保険のためにこの赤ちゃんあきらめないといけないかとまで思った。
今日本に帰るわけにはいかず、かと言ってアメリカで保険なして妊婦検診や出産費用をまかなえるほどの余裕はない。

そんな時、クラスメートのおばさん(Julie)が私にMedi-Calを教えてくれた。
第一の疑問は留学生にまでそんな事してくれるか、ということだった。
でもJulieいわく、「Medi-Calはあんたをカバーしてくれるんじゃないくて、生まれてくる赤ちゃんの健康のためにカバーしてくれるのよ。要はアメリカ人として生まれてくる赤ちゃんを助けてくれるシステムなの」
との事だった。

Medi-Calに電話をして、必要な書類を集め、面接の予約をして会い、講習を受けて、カードが送られて来るまでは本当に長く感じられた。すごく難しい事をしてるような気もした。
でも、一回もらっちゃったら、後は簡単。毎回の検診はタダ。もちろん必要な検査も全てタダ。栄養指導や個別の母親学級らしきものもある。

自分の好きな医師を選べ、気に入らなかったらもちろん変えられる。
アメリカでは検診は医師のクリニックで、出産は医師が提携してる病院でする。その際の病室も、一人目は個室だった。
出産もLDR室なので、誰と一緒なわけでもないし、これでタダって悪いなぁって思ってしまった。

その後生まれてきた子供はすぐにMedi-Calに申し込みできて、生後すぐの健診から使える。

Medi-Cal Babyに必要な書類
パスポート、I-20
ガス、水道などのBill
Bankstatement(3ヶ月分)
妊娠証明書

面接
ソーシャルワーカーと面接して(要予約)必要な書類を提出。ながぁい書類への記入。(主に資産や生活状況に関して、出産までアメリカ国内に滞在して国内で出産するかどうかの有無など)
面接の後に下記の講習を受けて10日以内に受講証明書を送らないといけない。

講習
Medi-Calに申し込む前に受ける必要あり。(1回のみ)

一人目の時は結構ちょくちょくSWから電話もきたが、二人目の時は放ったらかし。生まれたら連絡してね、で終わりだったので楽だった。


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