狎鴎亭的横濱生活

狎鴎亭的横濱生活

初めてのPreschool


というのも、イパルに決まった友達がおらず、そろそろ遊びたい盛りのイパルは学校に行く大きな子供たちをドアからうらやましそうに毎日眺めていたからだ。
ホパルがお腹にいた私は以前のようにPlaygroupを探すパワーもなく、内弁慶で極端に恥ずかしがりやのイパルをもうちょっと社交的にしてやりたいと思いつつ何もできていなかったので、ちょっと焦りもあった。
私のサーチが始まった。

私は何でも探したり調べたりするのが嫌いじゃない。やるといったらとことんやらないと気がすまない。
近所のPreschoolをインターネットから電話帳から探しまくった。
本当に色々ある。
何を目安に探したら良いかも正直分からなくなるほどだった。

電話で英語を話すのがとっても嫌いな私は、広告に沢山情報がある中から選んだ。HPがあればもっと良かったけど、それにこだわってはいけないと思った。口コミの情報がない私たちは、やっぱりチェーンでやってる大きな所の方が安心な気がしてた。しかも家から近くないといけない。身重の私としては、何かあったらすぐいける距離が第一条件だった。

そんな中何件か電話して、見学にも行った。
本当はパパが行っていた大学のPreschoolに入れたかったけど(評判が良かったので)人気らしくWaiting Listにまず載せないといけないという事だった。しかも来年までは空きがないと言う。
仕方なく家から車で10分程度のLa MesaにあるPreschoolに決めようとした。だけど、そこはいつも迷いがあった。何となくここでいいのかなぁという漠然とした不安。一番嫌だったのはDirector(園長)だ。何だか幼稚園の先生というよりどこかのレストランや飲み屋さんのオーナーって感じ。どこのPreschoolに見学に行っても、学費は表を見せてくれてはっきり説明してくれたのに、ここはそんなものはないと言う。貴方の子供はもうすぐ3歳でトイレットトレーニングがまだできてないからいくらね、という感じで言われたのみだ。
しかもApplication Feeにいたってはスタッフによって言う額が違う。

何だかすっきりしないままイパルをそこに送ることにした。
最初はもちろん泣いて泣いた。あまりにも泣くので、ここまでして3歳にもならない子をPreschoolに入れるのは親として最低なのかしらと思ったりもした。まだ言いたいことがちゃんといえないイパルに幼稚園生活のことを聞くこともできず、ただ迎えに行く時のイパルの顔を見て、安心するしかなかった。
この幼稚園は親は子供を置いてさっさと出ないといけない。泣いてるからってずっといては、子供がもっと辛い思いをするからという理由だ。泣いてしがみつくイパルを先生が無理やり抱っこして、私を行かせる。ドアの外で心配で様子を伺っていた私に違う先生がドアの中をちょっと覗きこんで、「もう泣いてないから大丈夫」と言ってくれた。でもイパルの泣き声は相変わらず続いてた。
それでも2週間、3週間経つとイパルも泣かなくなってきた。行けば結構遊ぶようで、本人も楽しかったようだ。

9月になってクラスが変わった。その知らせもなく、担任が誰になるのかも分からずいきなりこっちのクラスですよ、と言われた。ここはほとんどが若い先生なのだが、今回の先生はちょっと年齢のいった先生だった。だったら少し経験もあって、もっと良いかなと思ったが、実はそうでもなかった。
前のクラスの先生は若くてあまり頼りがいはなかったけど、やらなきゃいけないことはきちんとやるようで、毎日のレポートも欠かさず書いてくれたし、その日に読んだ本なども教えてくれた。毎日結構遊びを工夫してたから感心もしてた。
だけど新しい先生は、Mexicanなので、ずっとスペイン語ばかり。レポートも気が向いたら書いてくれるけど、書くのはあまり得意ではないらしく何を書いてるのかさっぱり分からない。幼稚園の先生なのに、これでいいの?と思ってしまうほどだった。
多分苦情も沢山来たのだろう、ある日から違う先生が担当してた。でも変わったとか何も知らせはなく、ずいぶん経ってから先生に聞いたら担任が変わったのだと知らされた。

結局4ヶ月ほど通ってやめさせることにした。友達ができて、結構楽しみ始めたイパルには大変申し訳なかったけど、先生たちをどうしても信用できなかったのだ。言葉もまともにできない子供を送るのだから、先生との信頼関係がなってないと、話にならない。
何をされても、何を言われても、本当にそうなんだろうかと安心ができないのだ。
これは私たちの教訓になった。
先生を信じられないなら子供をそこに入れない事だ。
最初の印象ってやっぱり大事なんだなと思った。

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ところで、ここだけに限らず、アメリカのPreschoolの良いところはお庭があること。しかもそのクラス専用の庭がある。大抵は外にいる間何をしても良い。イパルのお気に入りは3輪車に乗ることだった。砂遊びもかなり気に入っていたようで、帰ってくるときは靴もズボンのポケットも砂だらけだった。

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preschool2


イパルが幼稚園で最初にできたボーイフレンドがいる。Davidという。彼と仲良くなったおかげで朝のバイバイがもっと楽になった。イパルが着くとすでにきているDavidがイパルを連れに来る。手を引いて連れて行ったり、3輪車で来て「後ろに乗りなよ」と誘ったり。Davidが自分で来ないと、先生が「David! Ise's here!」と呼んでくれる。

次の幼稚園を探すまで、イパルに「幼稚園行く」と急かされて大変な目にあった。


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