負け犬は何を指すのか、早速、調べてみた。 負け犬って、三十代の女性、未婚、子供なし、女の負け犬なのだ。というと、日本社会には、そういう女性は人間じゃないって思われる。私はこの本の分類上メスの負け犬だ。すると、私は人間じゃない。怖い。 お金持ちでも「嫁がず、生まず、30歳以上」になるとこのカテゴリーに入り、一般的に「負け組」という。欧米人の女性にしたら、女性を簡単に勝ち組、負け組にカテゴライズするなんて、不思議極まりないと思うにちがいない。性別の差別をつける視点かも。 Sex and the Cityというドラマでの主人公の四人は作者の定義する「負け犬」に当たる女性。だが、皆が経済的にも生活的にも自立できる女性。自分らしさを持って、独身の生活に大満足を感じる女性。 私の周りの女性には、独身でいる女性もいれば、早婚をした人もいる。恋愛を経験して、ご主人に出会って、結婚して、子供を生んで、家庭を築くパターンに従っていた人がいっぱい。 残念なことに、「独身生活に戻れるといいなあ」、「もう一度、人生をやり直せたらいいなあ」、「結婚しなかったらよかったのになあ」、「羨ましい、サンデーサンのこと」と言ったこともある既婚の女性友人が大勢いる。 そういう話を聞くたびに、「今更言ってもしようがない」と思うが、既婚者でも独身者でも、尊い人生経験が得られると思う。人生はそんな単純ではない。