Wonderland

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2007.05.31
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最近、気になっているのは、高校三年生J君のことです。

ただし、いつも、明るい子ですが、最近、無口になって、憂鬱な顔をしています。
高校生時代は、大変不安定時期ですから、彼のことがとても心配です。
先日、彼とお喋りをする事によって、彼の悩みがわかりました。 
思った通りです。学業の悩みです。

実は、それは台湾で高校教育を受けないとは、理解できない問題です。
根本的にいうと、その問題は台湾の高校教育制度にあると思います。

実は、二年生になる高校生たちは、学期の末に自然組と社会組のふたつの進路に、一つを選ぶことになっています。ここの「組」は一般的な**年**「組」ではなくて、教科によって別々の編制をとることを表すというのです。つまり、高校二年生を自然志向と社会志向の二つの集団に編制する制度ということです。



そういう制度は、元々は、「適切な人材を適切な位置で発展させる」という理想に基づいて設計しされたが、しかし、台湾社会は、殆ど「自然組の生徒は、将来性がかなり高い。就職が易しいし、給料もいいしというという意識をもっています。

「男なら、自然組を選ぶ!」か、「自然組を選ばないと男ではない」という偏見を持っている親や高校生が少なくないのです。多くの高校生は、親の指示に従って、無理に自分に合わないクラスに入ったそうです。

やっぱり、一度も親の意見を違反したことはないあの子は、大人しかったばかりに、高校の二年生のとき、親の指示に従って、自分のやりたい進路を諦めてしまいました。両親に対する遠慮から、自分のなりたいことを断った彼は、毎日、自分の勉強したくない科目に触れて、つらくてたまらなかったのです。

今、もう三年生の彼は、がっかりとした打ち明けました。今回の化学は、ゼロをとっただけでなく、物理も不合格そうだ。彼は、どうして男は社会組じゃいけないのと繰り返して言いました。

身のあたりの生徒たちを見ると、J君だけでなく、大体同じ悩みを持っている人は、多そうです。

台湾社会の偏見かもしれません。

親のなかでは、子供の進路はすでに決まっていました。
自分の子供の意見や気持ちを聞くまでもなかったのかもしれません。子供本人の気質に合うかどうか、一切考えに入れないようです。

いつも「いい子」と思われた彼は、幼いころから、ずっと親に気兼ねをして、親の意向を優先して、結局、何を自分が好むか、何が本当に自分に似合うか、もう見分けつかなくなりました。
やっぱり、彼にとって、これは、「遠慮」と「思い切り」の間の戦争ではないでしょうか。

彼の親の意見には、サンデーが口を挟む余地など、ありませんが、彼に「Choose what you love and then love what you chose」わたしが言いました。







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Last updated  2007.06.13 11:04:15


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Sandy Miao

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