北海道のアウトドア!

北海道のアウトドア!

人の運命と苦しみ

shyaka2.jpg

釈迦は四苦八苦を人間が苦悶する大海であると説きました。

四苦八苦とは生老病死の四苦(しく)と

愛別離苦(あいべつりく/愛する人と別れなければならない苦)
怨憎会苦(おんぞうえく/会いたくない人に会わなければならない苦)
求不得苦(ぐふとっく/求めても得ることができない苦)
五陰盛苦(ごおんじょうく/体の怪我や故障を背負う苦)


を合わせて八苦ですね。

005.jpg

私は生老病死の四苦を作品に顕した上でその行方を模索し、その先の光明とことわりを描くことで、人間と自然の偉大な心を詩にしてみたいと思いました。そして私たちはもっぱら「天地とひとつ!」であることを伝えたい気持ちで一杯です。

einstein.jpg

少年のアインシュタインは

自転車に乗り、時速20キロで走っている自分は猛スピードで自転する地球の上を走っている。

そして、地球は太陽を回り、太陽系は銀河をさらに、銀河は宇宙を巡り、宇宙は今も高速に近い速度で膨張する。

されば自分は宇宙空間の中でどんな動きをしているのか?

そこから自分と他との関係を相対させる理論「相対性理論」が誕生しました。それは物理の最高の発見でした。

私は生きている。

生きているものには心があり、心は無数に表情を縁により変化させる。縁は時間に左右され、時間は命を司る。そして、命は大きな世界に繋がり、一体となり世界はできているのではないだろうか。

私は精神とこの世界の相対性をいつも探しています。

宇宙でくり返される営みと、私たちの心の営みが共通するのであるならば、そこにはきっと苦しみを和らげ、精神を飛躍させる発明が隠れているように思えてなりません。

先人は宗教や哲学により、それを解明しようと努力してきましたが、私は現代にあって、たくさんの学術を超越して総合する人が現れるならば、その迷宮の鍵を開けることができるときがくると思うのです。

学術のオーガナイザーが求められる時代が来たとおもうのです。



苦しみを知り、その源を検索する勇気。それは本当に大変なことかもしれない。

しかし、その努力自体が幸福を呼ぶと私は思うからです。

dscf3715.jpg

積丹半島の先端、チャレンカの小道(神威岬自然遊歩道)を登りきると海の中央に浮んでいるかのような神威岬に立つ。

 北へと逃れたとされる悲運の公達、源義経を強く慕うアイヌ人首長の娘チャレンカ。義経を追って、乙女がやっとたどりついた神威岬、しかし、義経は旅立った後であった。

 日本海で最大の難所といわれた神威岬。その岬までの歩道がチャレンカの小道。野生のハマナスと百合の貴重な群生地でもあり、1日中激しく移ろう壮大さはその風景を見るものを圧倒して止みません。

今日は私の「神の岬」でお別れです。ばいばい。

***************



神 の 岬



丘陵の小道を登る二人に

岬の風は色合いを変えた


影を連れては海は燃える

難海の灯台を染めながら


残り灯が漁り火に変わる

星を招いて伝説を奏でる


恋に破れ立ち続ける人よ

わたしは見守っていよう


紅き百合は今年も咲いた

遠い幻を信じ続けるから


いま君よ振り向かないで





詩作・松尾多聞




img838fdecbkhquts.jpg

ランキングに参加しました。クリックしてね

banner2.gifドン!って。


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: