北海道のアウトドア!

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尾崎豊と福沢諭吉

「自由が無けりゃ意味がねーんだ!」

「お前ら!本当に自由かぁ?」

「腐った街で埋もれてくなよ!」

「俺達がなんとかしなっくっちゃ、どうにもならないんだ。。。」

「だからもっと早く!」

「もっともっと輝くまで!」

「俺達は走り続けなければ・・・」


・・・

尾崎豊のコンサート。そのエンディングで彼は叫びました。まるで血を吐くように彼は訴えました。そこで感動する青年がいました。私です。

かっこいい!最高でした!何かから放たれるような感動!しかし、私は考えました。

「自由ってなんだろう?」

そのときは、まるでわかりませんでした。感覚的には理解できるものの。説明は無理だったと思います。そして長い間、考えている私がいます。

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そもそも「フリーダム(freedom)」とか「リバティ(liberty)」を日本語に翻訳するとしたなら貴方はどんな言葉を当てはめるでしょうか?

「自由」と日本で初めて翻訳したのが、あの福沢諭吉先生でした。

候補に挙がったもうひとつの言葉。それは

「御免」 だったそうな。

ああ、やばかった!もし後者に軍配が上がっていたとするならば、今の世の中も変わっていたかも知れませんよ。

・御免恋愛

・御免席

・御免交流

・御免ソフト

・御免シフト

・御免表現


尾崎豊も「御免が無けりゃ意味がねーんだ!」って言わなければならなかった。。。身震いが。。。

福沢先生はその著作「学問のすすめ 第一章」で自由についてこのように語っていますね。

「人の天然生まれつきは、繋がれず縛られず、一人前の男は男、一人前の女は女にて、自由自在なる者なれども、唯自由自在とのみ唱えて分限を知らざれば我儘放蕩(わがままほうとう)に陥ること多し。

即ち其の分限とは、天の道理に基づき人の情に従い、他人の妨を為さずして我一身の自由を達する事なり。

自由と我儘(わがまま)との界は、他人の妨を為すと為さざるとの間にあり。」



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ここで私は、尾崎豊のそれと同じように感動するのです。

尾崎の自由とは、対比される社会が自由ではなく、私達は自由であるためには走り続けなければならないと。そして、自由を手にするためには、自ら輝くことであると。

ここに記した福沢先生の自由とは、人は自ら自由でなければならない。その為には、分限(人間の意味)を知り、社会性を普遍的に知り、人に頼らず、自分で自由をつかみなさい!

2人が渾身で訴えていることは、自由意志に基づき「行動」のみが「自由」を自分に与えることであると言っているように私には感じるのです。

維新のカリスマ福沢先生。昭和のカリスマ尾崎の兄貴!おんなじなんですねぇ!

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仏教用語での自由は「自に由る」(おのずからに、よる)の意味から無我や自己責任の概念で使われるそうです。福沢先生もここから「自由」を翻訳したと言われていますね。

意志により撰ばれる自分の崇高でひとつしかない人生。

自己責任の「分限」はどこまでも広がり、どこまでも自分を輝かせることでしょう。兄貴と先生!
その言葉を心からわかっていただけたら、この社会も素晴らしくなるはずだよね。

多聞も叫びたいです!

「お前ら!本当に自由か?本当に自分を探しているのかぁ?」って。

御免なさい。自由なさいね♪

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今日の札幌は雪。明日はマイナス5度にも

なりそうです。

今日も書斎でこれを書いていました。もう、

寂しい季節には哲学しないとね。

自由。

なんて素晴らしい言葉でしょうか。私はその

言葉を作り、実践して来た「行動者」がとて

も好きです。

人生とは知識ではなく、知識に裏づけされた

行動のみに生きています。

それはリアリティーと勇気。そんなことがね、

言葉ではなく、当たり前の姿としてね、人が

行える社会に。それが自然だと思える社会に。

なればいいなぁ。って夢見ています。だから

いま、ちょっぴり寂しいのです。僕には分限

があります。それは「夢」を作ってくれた先人

の苦労と夢かな。

今日は「夢を傍らとして」でお別れしますね。

いつも読んでくれてありがとう。

BGMつきの詩作でおやすみなさい。ではバイバイ。

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夢を傍らとして




生活の傍らに夢を置いて

嬉しそうに漬物つけてた


大好きだった祖母がいた


湯のみを両手で回しつつ

睨み咳き込む祖父もいた


おっかない爺さんだった


優しい人になりなさい

強くなって生きなさい

いっつも願ってくれた


二人が煙になったとき

壷をいだいた僕がいた

とても温かだったんだ


優しい人になりたいな

強くなって生きたいな

いつもいつも忘れない


おじちゃんとおばあちゃん

僕はそのとき決めました

この土地に夢を傍らとして







おじいちゃん。おばあちゃん。

僕はもっと自由になります。 松尾多聞

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