北海道のアウトドア!

北海道のアウトドア!

見えないもの。大切なもの。

現在の「北海道大学」は、1876年設立の札幌農学校が起源。

前身は北海道帝国大学。

初代教頭!マサチューセッツ農科大学前学長クラーク博士が米国帰国にあたり、馬上からこの言葉を叫んだという名言、

「少年よ、大志を抱け (Boys, be ambitious)」 は、あまりにも有名ですね。

ほんのわずかの期間でしたがクラーク博士は人間の尊厳と、ヒューマニズムを北の大地に残してくれました。

命がけの船旅の後、北海道の学校に赴任した先生は驚いたことでしょう。人々のみすぼらしい姿に貧困。未開地のような原野とバラックの家屋。

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明治の札幌中心部。遠くには手稲山が見える

しかし、先生は生徒達と熱く向き合いました。

草履をはいた生徒達も、先生の言葉の一文一句に目を輝かせていたに違いありません。きっと、砂が水を吸収する如くの必死を先生は汲み取ってくれたことでしょう。

札幌を離れることになった先生はこの生徒達に馬上から叫びました。

Boys, be ambitious

もう、会うことはない、しかし、素晴らしい私の子供達よ!

先生は言葉に魂を載せて、渾身で叫んだことでしょう。

翻訳して「大志」としたかたにも頭がさがりますが、この言葉は現在の北海道を作り上げる原動力となった命の言葉でした。

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札幌農学校「演武場」。今は移転して「札幌時計台」

志。夢。希望。

これは単語ではありますが、とても貴重な意味を包含している言葉だと私は感じてなりません。

私が学生の頃、仲良くしてくださった先生がいいました。

「君は北海道から来たのでしょ。ならば、クラーク先生の意思を思いなさい。大きな大きな夢を持つのです。」と。

「夢は持たなければ実現などしないのです。」

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19歳。漫画に熱中する多聞

私は「ハッ」としました。そして、自分はなんと抽象的な生き方をしてきたのかと、自分を猛省したことを思い出します。

きっと、クラーク先生もこの大切なことを北海道に教えてくれたのだと、私は信じて止まぬ男になりました。

自分が見えていなかったこと。いいえ、見ようとしなかったこと。未だ見えないもの。

しかし、見えないものこそ大切だということを。

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札幌駅JRタワーより札幌を望む。バラックの変容。

いま、札幌は190万人が生活する大都市に変容しました。世界に冠たる文化の街です。私のふるさと。

私はこの札幌を愛してやみません。

優しく、美しく、勇気をくれる希望の街。

私は時折この街の宝石箱のような夜景を観に出かけることがあります。そして、我が心のクラーク先生に問いかけてみます。

「先生!

夢はどこにあることでしょうか?

大志とはどこに隠れているのでしょうか?

生きるとは何を求めていればいいのでしょうか?」と。



すると、先生は札幌の街を抱擁するように私に答えてくれるようです。

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羊が丘展望台の先生の像

すべては君の中にあるものです。観ようとしなさい。見つけにいきなさい。そして、自ら苦難に立ち向かいなさい。

それが夢であり「大志」の源なのだと。見えないものこそ大切なのだと。


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札幌の朝晩はとても冷え込んでいます。

「しばれる。」という言葉も使われる

のは、もう少しですね。

札幌は白い街。思い出が優しく積もる街。

そしてフロンティア精神に満ちた街。

訪れてみてくださいね。きっと見えなかったこと。

新しい君を発見して帰ることができるでしょう。

クラーク先生に今日のブログを捧げます。


今日はも一度、世界で一番素敵な「恋の街」へ

私が贈った詩を書かせてください。

「思い出が積もる街」 です。

BGMつき「思い出が積もる街」でお楽しみを。

あなたの思いでが白く白く降り積もります。




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想い出が積もる街




ふるさと札幌は遠い街

風が行き交う白い街

人が落とした想い出が

とても優しく積もる街


一人きりでもかまわない

心が悲しく痛んだら

いってご覧よあの街へ

涙が小さく消える街


風に心をなびかせて

暮れゆく街を覗いてごらん



ふるさと札幌は僕の街

夢が行き交う光りの街

心を覆う寂しさを

とても優しく包む街


思い出してもかまわない

貴方は貴方でいるように

歩いて生きたいあの街を

たたずむ人を照らす街


いまマフラーをなびかせて

自分を見つけてみてごらん

通りすぎたもののなか

笑顔は再びよみがえる


ふるさと札幌は遠い街

風が行き交う白い街

人が落とした想い出が

とても優しく積もる街






詩作/松尾多聞


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