ねぇ、もう一度。。。

ねぇ、もう一度。。。

初デート?




 最初はデートなんて思ってなかったんだけど彼が少し嬉しそうに言った。
「ササちゃんが専門学生になって初めてのデートは俺なんだよね。」
 そう言ってくれたことが嬉しくて最初の方は敬語だったのにいつの間にか普通に話せるようになっていた。
「何が食べたい?」
「ササちゃんの好きなもんでいいよ。基本的に好き嫌いないし。」
「行ってみたかったとこがあるんだけどいいかな?」
「大丈夫だよ。」

 今まで気になっていた昔からあるようなレトロな感じのお店に入ることに、緊張しているのが分かってしまったらしく彼からお店に入ってくれてそんな小さな優しさにもどんどん好きになっていっていた。

「ササちゃんって緊張すると固まるの?」
「え?なんで分かるの?」
「だって説明会の時もかなり固まってたでしょ?」
「あの時も知らない人ばっかで緊張してたかな~。」
「可愛いね。」
「いやいやいや、そっちこそ今日の代表の挨拶かっこよかったよ。」
「緊張して手がガタガタ震えてたけどね(笑)」

 店内の雰囲気は見た目と同じでどこか懐かしい感じでとても素敵な印象だった、ランチメニューもとても安くてボリュームがあった。
 二人でランチを食べながらお互いの話をして過ごした、彼の上京の話やなぜこの専門にしたのか、将来の話、など話は尽きなかった。ランチを食べ終えたら少しまったりしながら彼がここら辺の何処が知りたいのか確認してお店を出ようと会計の前に行くと彼が支払ってくれた。


 その後は二人で学校周辺と彼の家の近くをウロウロと散歩をしながら私が紹介していった。郵便局・銀行・スーパーとか最初は生活に最低限必要な場所を案内した後彼がCDや服なども買いたいと言っていたので彼の買い物に付き合うことにした。


 まだ1日しか一緒に居ないのにドキドキが止まらなかった。

 そして私達は夕方頃に別れた。


 『また、明日ね』


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