ねぇ、もう一度。。。

ねぇ、もう一度。。。

初めての夜




 時間はもう11時を過ぎていてそろそろ終電の時間で私は両親に友達の家に泊まるというメールを入れた。その様子をみて彼は重い口をひらいた。


「ササちゃん、俺ササちゃんのこと好きだわ。俺の彼女になってください。」


そして、私はうなずいた。本当は色々言いたい言葉がたくさんあったのに、何も出て来なかった。


「やっといえたよぅ~、ごめんね。待たせて。」
「ううん、私も大好きだよ。」
「ありがとう。」


 そして初めて唇を合わせた、今でもそのことは忘れない二人だけの記憶。そのまま深いキスに変わり何度も何度も唇をあわせた。どの位時間がたったか分からないけれどただただ、唇を合わせ続けていた。


「ごめん、俺今夜ササを抱きたい。」


 唇が離れた後彼のまっすぐな瞳が私を見つめた。そして私はゆっくりうなずいた。


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