Sayouの森

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うちだ音楽史/中学生篇



中学入学と同時に近所の音楽仲間の同級生と毎月交代で「ミュージックライフ」を買い、
買わなかった月は貸しあうって事で読み始める。なにせ中学生の財力では毎月買うのは大変だったんで、。
最初に買った表紙はアリスクーパー(1973年4月号)でもそのうちにガンバって毎月自力で買うようになった。
今のように色々な雑誌、情報がある時代じゃなかったんで大変貴重な情報源だった。

そしてなんといっても最大の情報源は「オールジャパンポップ20」
このラジオ番組で音楽ルーツが形成されたといっても過言ではない。
DJはみのもんた。あの「みのもんた」氏!ですよ。
洋楽のチャート番組で相変わらずジャンルの区別をせず(出来ない?、)
ロック、ポップス、フォーク、フレンチポップスその他、節操なく色々この番組で聞いた。
今も昔も音楽の聞き方は変わらない。カッコいいと思ったものは好き。
カッコいいと思わないものは好きじゃない。単純明快、今もおんなじ。思考回路は子供のまんま(笑)。

当時はT.REX、スレイド、ユーライア・ヒープ、ディープ・パープル、
ギルバート・オサリバン、ミッシェル・ポルナレフ、エマーソン・レイク&パーマー
なんてあたりがお気に入り。EL&Pはギターレスのトリオがロックをやっているのが
衝撃でその当時、ピアノ(キーボード)が弾ける事に対して
ものすごくアカデミックなイメージがあり異常な憧れを抱いていたんで。
当時友人がシカゴのサタディ・イン・ザ・パークを弾けてうらやましかった。
それを教えてもらい右手のフレーズを両手を使ってなんとか弾いて満足していたのが懐かしい。
今ではイントロ(だけだけど、)をちゃんと両手で弾けるようになったのが嬉しい(笑)。


情報として影響大だった「ミュージックライフ」のグラビアのお陰で
見た目で判断していまうという悪いクセもついてしまった。
まずはロキシー・ミュージック、あのファッションと髪型はとてもカッコいいとは思えず
(ナンだよ!このブライアン・フェリーの皮ジャンとリーゼントって!とか、イーノ気味悪い、みたいな、)
「アヴァロン」の頃までまともに聞いた事がなかったし聞く気にもならなかった。
同様にトッドラングレン(ハロー・イッツ・ミーのジャケットのあまりにも美しくない化粧顔、)
フランク・ザッパ(長い鼻の下に髭ってのが子供の頃気に入らなかったらしい、)とか。
今思うとその当時のメロディー&サウンドメーカーを
見た目で判断して拒絶してしまった事を後悔しております、、。

その逆に「これぞROCK!」って感じでマークボラン率いるT.REXの見た目、存在感は絶大!。
グラムロック!!中学生にはインパクトありすぎ。曲は勿論、カーリーヘアーに
スパンコールのジャケット、ベルボトムのパンツにロンドンブーツと、ルックスがROCKそのもの!。
のちのファッション(髪型、)に多大な影響を受けたのは言うまでもない。
なもんで、「TシャツとジーパンでROCKとは何事か!」ってな感じで、
特にウエストコースト系のアメリカンロックは拒絶、、。(ま、若気のいたりって事で、(笑)。)


中学2年の時、当時よくあったパターンで親の知り合いの家に眠っていたクラシックギターを
譲り受け初めてギターを手に。同様に、よくあるパターンで「F」が弾けず挫折(笑)、。
半年くらいほったらかしていたんだけど、何故かある時「F」が弾けてそれからまた練習を開始。

そして本当はディープ・パープルの「ハイウェイ・スター」とか弾きたかったけど
まだまだとてもそんなテクもなく、(今もないが、)初めてコピーした曲は手堅く?
バッド・カンパニーの「キャント・ゲット・イナフ」その次はグランド・ファンクの「アメリカン・バンド」。
そういえばここにあげた3曲、全部ツインリードのソロなんだな。ツインリード好きは今思うと
この頃からなんだなぁっと、。なんか弾けたなって思ったら歪んでもいない
クラシックギターで喜んで弾いていましたな。とはいえ当然の事ながら音色的には全然満足出来ない。

「あぁ、いつかはエレキギターを手に入れて歪んだ音で弾きて~な~っ、。」ってね。
そこで、気分だけでもROCK!ってことで木目のクラシックギターを自分で黒く塗りつぶした(笑)。
別に人前で演奏する事もなかったのに、。ギターを弾けるようになったこの頃から
音楽の聞き方がどんどんロック寄りになっていったのだった。


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