猿も狙って炎上させろ@雅没徒元祖本家04

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眉月夜(桜田淳子)


 心は愛を探して 夜空を Fly Fly

1983年9月5日にリリースされラストシングルとなった
桜田淳子の38枚目のシングル

冒頭のこの歌詞は恐ろしいほどの説得力をもって
デモーニッシュな恐ろしさをもって迫ってくる

38枚の中で5本の指に入ることは間違いない
初期の頃の明るいイメージしかない人が聴けば驚くはず


誰しも眠れぬ夜 考えれば考えれるほど思考の泥沼にはまっていった経験があるはず

真夜中は頭を使ってはいけない 悲観的な思考が卓越する夜に頭を働かせるのは
それこそ生命の危機をもたらす


♪愛したい でもこわい あなたがわからない
 さかさまに見上げれば 眉月だって笑顔になるわ

そういうことなのだ 見方を変えればすべてが変わる
どんなことも脳が感じた錯覚にすぎないのだから


こんなにすごい詩を書いたのはどんな人なんだろうかと
ウィキペディアで調べてみた

宮原 芽映(みやはら めばえ、1959年9月15日 - )
福岡県出身の歌手、作詞家、エッセイスト。かつてはヴァーゴ・ミュージックに所属していた。
詩画集を出版。雑誌の連載コラムを担当していたこともある。
現在、渋谷や横浜などでライブ活動を行っている。また、毎年3月には個展を開催。

年齢的には5歳下になるわけで世代的感性は近いのかもしれません



桜田淳子のト長調の曲は38枚のシングルの中で
この 眉月夜 を含めて少なくとも4曲あります。
発売順に紹介すると

9枚目 ひとり歩き(1975年3月5日)
11枚目 十七の夏(1975年6月5日)
19枚目 気まぐれヴィーナス(1977年5月15日)

このなかでハロヲタにもおなじみなのは
Wのカバーした 十七の夏 でしょう

この前の年 1974年は
ライバルの山口百恵が ひと夏の経験 でブレイクし
一躍トップアイドルの仲間入りをしたのに対して
もうひとつ曲に恵まれない状態が続いていたのですが
この 十七の夏 のヒットで立場が逆転したので
そういう意味でもよく代表作としてとらえられることが多いみたいです。

作詞は38曲中21曲を書いている阿久悠なんですが
詩の内容としてはきわめてありきたりなものです。
こういうわかりやすいもののほうが大ヒットしやすい ともいえますが
まだまだ アイドル系の歌手に対してステレオタイプな見方が強かった時代でした
2年後の 気まぐれヴィーナス も似たような路線です。


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