後23キロ痩せるまで~反抗期息子とギャオス姫の奮闘記

後23キロ痩せるまで~反抗期息子とギャオス姫の奮闘記

アッキーからアッキーへの痛いプレゼントは


アッキーは大喜びでそれにのって家中を走りました。
今日は自宅でアッキーの誕生日を開きました。
ケーキは私のホストマザーに2個焼いてもらいました。
何故 2個なのかというとアメリカでは1歳の誕生日を迎えた赤ちゃんにも小さな自分だけ専用のケーキを食べる習慣になってます。
赤ちゃん用のケーキのほとんどが甘みを押さえたものをベースにして作った生地が多いです。
でもアッキーのケーキは私からの希望によりキャロットケーキに成りました。
いざ、ケーキを自分の目の前に出されると、やはり赤ちゃんでも少しはためらうようで、ちらちらと親の顔を見ています。
そのうちにハッピーバースデーの歌を歌い数字の1の形をした、ろうそくに火をつけて、ママとパパで火をけします。
その後、ろうそくを抜いたら、アッキーは手掴みでケーキを食べました。
ワイルドです。
手で飽き足らないのかケーキを両手で持って食べはじめました。
一段落すると今度は普通の誕生日のケーキが出て来ます。
これはアッキーは食べれません。
でもアッキーは食べる事よりもリビングいっぱいに膨らませておいた沢山の風船に夢中です。
今度はプレゼントタイム。
アッキーは豪快に次々とプレゼントを開けていき、一人一人にお礼のkissをプレゼントしていました。
そして、夜は夜でアッキーの大好物のパイナップルピザをとり、友人達と食べてアッキーはいつの間か眠ってしまいました。
次の日の朝、日本から電話が来た。
ママだった。
ママ「アッキー1才の誕生日、おめでとう」と言われてもアッキーは返す言葉が見つからないのだ。
だって、その頃は日本語はちんぷんかんぷんだったから。
その上、私自身、家でも外でも英語しか使ってなかったからなぁ。
アッキーは その日も元気に遊んでいた。
家の中で遊んでいたアッキーだが、遊び足りないのか、走り出した。
私は「アッキー走りたかったら裏庭ではしんなさい。」と言ったが聞く耳持たず。
そのまま走っていたアッキーはカーペットの継ぎ目と継ぎ目に足を引っかけてこけた。
その途端、ゴン!☆という鈍い音がした。
まさかと思ったらアッキーが廊下で倒れてた。
慌ててアッキーに駆け寄って見ると左眉のところから長さ2cm以上の切り傷があった。
私は部屋にいた旦那を呼んで、アッキーの傷を見せた。
すると、パニックている私に対してすごく冷静な旦那は育児書の怪我と応急処置のページを私に読ませて、対処している。
その後も額からの出血が止まらず、例の医者をやっている友人のところへ行った。
彼はアッキーの傷を看て一言「これは縫わなくては、いけないね。多分3針か4針だね。」
その言葉を聞いた私達はすぐさま町で一件しかない救急病院へ向かった。
昼間だったので救急病院は空いていた。
私の時は多いのに。
でもすぐに、奥の個室で診察を受けた後、看護婦が3人入って来た。
一人は見覚えのある人だった。
私の友達でサッカーが得意な彼女はいつも足を怪我していた。
子供の事はさて置き、少し思い出話に花が咲いた。
アッキーが幼児と言う事もあって、体を固定させる為に使ったマジックテープ付きの固定布の上にアッキーを乗せて、それをアッキーに巻き付けた。(でかい人用の骨折した時につける布状のギブスみたいな物で、マジックテープが付いている。)
アッキーはまるで、芋虫かサナギ状態で、顔を真っ赤にして怒り狂っている。
でも声にならないのか、犬のように「がるぅぅぅ.....」とうなっていた。
医師が診察室に入って来て、早速麻酔をアッキーに打っていた。
アッキーの傷の中に麻酔を4回さしていた。
アッキーが必死に抵抗してグニグニと動きすぎた為に、医師から私達もアッキーの体を押さえるように言われた。
言われた通りに押さえていると、医師は私に「お母さん、アッキー君に歌を歌ってあげてください」と言って来た。
突然言われても、いきなり歌える訳がない。
そこで、旦那が「じゃあ、ぞうさんの歌は?」と言って来て、私達はアッキーを励ます為にぞうさんの歌を泣きながらうたいました。
結局、アッキーの傷には4針縫う事になった。
縫い終わったら、その傷口にはカットバンが貼られていた。
私達は、少し恐くなりました。
もしかして、医師が、幼児虐待と思ってアッキーを私達から取り上げてしまうのでは....と思ってしまった。
でも、次の日に主治医の先生にアッキーの傷を見せると、笑われてしまった。
そして、先生からある写真を見せられた。
それは本当の虐待された幼児の背中やお腹の写真でした。
先生から、「子供は元気だから怪我もします。時には縫うような怪我もしますが、小さい頃の怪我は大きくなるに従って、消えますので心配ないです。」
ほっとしました。
アッキーの傷は今は分からないほどに消えています。
かいじゅうアッキーアイスをたべる。


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