willの言霊

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2:ギターと共に生きる男



希望と奇跡



俺は一緒にバンドをやることになった友達と毎日のように連絡をとっていた。

そして友達の口からふと出てきた言葉「バンドはどこまで考えているの?」

俺は「一様今はスタジオとか路上ライブとかしたいなぁ」と答えた・・・。

そうすると友達は「そっか・・バンドやめるかも・・しれない。」と信じがたい言葉が出てきた。

俺はこうも早くバンドが終わるとは思わなかった、俺は悪魔でも高校2年生まではもつと思っていたからだ・・・。

「ゴメンよ・・。俺・・高校の人とやることにしたんだ」と友達が言ったのだ・・・。この言葉は始めての言葉ではないバンドを組む前から言われていた「多分ずっと一緒にはやれない・・高校の人に誘われてるから・・」

俺はそれでも良いからバンドを組んで欲しいと頼み、無理にバンドを組んでもらったのだ。

そして俺はまたもとに戻ってしまった、一人になってしまったのだ・・・。

1ヶ月ほどたち俺は高校生になった。そのころはもうギターはあまり触っていなかった、でもふと思ったのだ「高校生ならバンドをやりたいって言う人がたくさんいるはずだ!!」と・・・。

俺は小さな希望を胸に初多面の友達に自己紹介をした「***中学から来ました***です!!ボクは中学3年の3学期ぐらいからギターを始めました!!もしギターなどに興味を持っている人がいたら声をかけてください」

だが、ギターについて声をかけてくる友達はいなかった・・・。

しょうがないので自分で声をかけてみた「ねぇ!ギターとかに興味ない?」だが誰も興味・・・いやギターなどの道具すら持っていなかった。

俺は最後の希望を胸に先生に聞いてみた「ここに軽音部ないですよね?作りたいんですが・・作れますか?」

先生は「それはちょっと難しいね・・担当の先生もいないし部室も作れないしね!しかもギターとかうるさいんじゃないか?」

と、俺は最後の希望も打ち消された・・・。そして時は経ち1年生最初のイベント球技祭が始まった。

男子はサッカー・女子はドッチボールだった。俺たちC組はボロ負け、そして最後の対戦相手に見たことのなる人が現れた。

だが俺は見間違いだと思い目をこすった。そして試合は始まりゲームは進んでいった、俺はゴールキーパーをずっと見ていたなぜならやはり見たことのある人だからだ。

試合が終わった・・結果は負け。まぁ別に勝っても良いものがもらえるわけでもないのだから別に良かった。

それよりあの見たことのある人だ、俺は「やっぱり見間違いかなぁ?」と思いながら友達と下校していった。

そして俺はひとりになり帰り道の駅に着いた瞬間あのゴールキーパーをしていた人が現れた・・・俺は一瞬自分の目を疑った。なぜならその人は同じ中学の先輩だったのだ!!それだけじゃない、その先輩はベース・ドラムをやっていた人だったのだ。

「お久しぶりです」と声をかけると・・・。

「お!やっぱりお前だったか!!」
と、分かっていたかのようにしゃべり始めた。

「いやぁ!サッカーのときお前いただろ?やっぱりお前ここの高校に入ったんだな!!」と言い出したので「え?何でやっぱりなんですか?」と先輩に問いかけた。

「だって俺が学校から帰っていると前から願書を出しに行くお前を見たからな!!!」といわれたので俺はビックリした!

「あぁ~・・。そうだったんですか!!」と少しずつしゃべりながら電車の中に入った。

椅子に座り俺はあの話題を出した「先輩はまだベースとかドラムやってるんですか?」と聞くと先輩が「なんだ!お前俺がやってたこと知ってたのか!!」

俺は中学のときその存在に気づいていたのだ・・・。

  [中学2年]

このころの俺は中学2年生。

「次の授業なんだっけ?」

「確か技術だったと思うよ!」

と俺は友達に聞き、技術室へと向かった。

授業が始まりなんら変わりのない授業が進んでいた。そして1時間目が終わり2時間目が始まるまで廊下で友達とおしゃべりをしていると「なんか音楽の音聞こえない?」と友達が問いかけてきたので「あぁ~!そういえば、なんか聞こえるね」

その音楽の音は音楽室から聞こえてきた。

その音楽はバンドだった、ギター・ベース・ドラムとすごく激しい音だった。だがそこまで耳が痛くなるような音ではなかった。

俺と友達はこっそりと覗きすぐに後ずさりをした、なぜならそのときは授業中だったので堂々と見るわけにもいかなかったのだ。
「すごい・・すごいよ!」と俺はその一言しか出てこなかった、この時が始めて聞いたバンドだった・・・。


[現在]

俺が過去の事を話し終えると突然「そういえば今文化祭でやろうとしているバンドがあってさぁ~!ギターがいないんだなぁ~・・・」

といったので「あ・・あの~・・俺ギター始めたんです!!!」と俺が言うと「あぁ~・・・!!じゃあちょうどいい!!お前ギターで文化祭に出ろ!!!」

いきなりの誘いに俺は喜んで「OK!」をだした。なぜならバンド・文化祭をやればギターが今よりうまくなると思ったからだ。

今まで俺は本を見て独断でやっていたため、まったく成長していなかったのだ。だから俺はこれを気にうまくなれると思ったのだ。

「でも先輩・・俺かなり下手ですよ?」と弱気な俺に「大丈夫!まだ時間はたっぷりあるんだから!」そうまだこのときは文化祭まで5ヶ月以上あったのだ。

それから俺は再びギターの練習を始めた。

そしてある日先輩から「家に来て練習しないか?」という誘いがきたので喜んで行かせてもらいそこで先輩に分からないことを教えてもらいながらうまくなっていった。

そして時は経ち俺は毎日のように文化祭に向けて指・手首が痛くなるまで練習を重ねていた。

俺が学校で一日を過ごしていると先輩からメールが来た、その内容は「今日バンドの顔合わせするので下校時に集合してください」というものだった。だがその日は一年生の方が二時間ほど早く終わってしまったため俺だけ顔合わせが出来なかったのだ。

それから少し時が過ぎるとまた先輩からメールが来ていた「明日学校にギターもってこい!お前にギターを教えてくれる人が出来たんだ!!」というものだった。その教えてくれる人は昨年の卒業生で立派な社会人。

そして次の日の下校時刻に俺は先輩のクラスの前に行き先輩と待ち合わせをした。一様先輩もギターを教えてくれていたのだが先輩はベースだったので細かいところまでは教えられなかったのだ。

そしてそこに先輩の他にもう一人現れた、その人は一年E組のドラム担当の人。その人はすぐに帰ってしまったがとてもいい人そうだった。

そして俺はその教えてくれる先輩が来るまで練習を続けた。

そして3,4時間後その社会人は現れた。見るからにギターをやっていそうな人でその腕前はかなりのものだった。俺は心の中で「俺もこんな風にうまく弾きたい!!」と思った。

そして新たな練習が始まった、まず俺の実力を見せた、が・・・ため息をつかれてしまった。

俺はその社会人から細かいところまで教わり「BOSS(ボス)」という物を借りたそのBOSSというのは音にもう一工夫入れるもの、BOSSは他にも色々なものがある。

そして俺はそのBOSSを使って毎日のように練習をしていた。



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