小さな恋の魔法 ★完結済★



小さな木漏れ日の当たる
校舎の後ろに座っていた…__

日差しが妙に暖かく…そして虚しい。

「恭平…」

あたしは好きな人の言名前を呟いた。

呟くだけでドキドキする。
まるで魔法…いや、これは魔法だ。

飽きない言葉…

このまま、ずっと幸せのままで居たいよ。


キ~ンコ~ンカーンコーン…

チャイムが鳴る。

「やっば!!!次美術じゃん!!!先生怖いし!!」

あたしは急いで走った。

「近道でもしよっと!」

校舎の裏を回り…

「よっ!っと♪」

壊れた非常階段によじ登り、やっと3階。
余裕余裕★

「で…あー?!」

先生が美術室に入っていく…

一足遅かったようだ。

「…最悪。」

あたしは美術室を去った。

だって、遅刻も欠席も同じだけ内申減らされるんだもん。
だったらあんなつまらない授業なんて受けてられない。

「大木先生のバ~カ!!」

あたしはプール前に座った。

「へぇ~。先生に言ってやろ。」

「!!?…恭平君!?」

恭平はプールの後ろの影から現れた。
どうしよう…胸がドキドキする。

「恭平でいいよ。」

「はい…恭平。」

「はは。敬語かよ!」

「あはははは…」

作り笑い。
あたし最低だ。

「美貴もサボリ?」

「まぁね★」

…どうしよう。キャラじゃない。

「恭平く…あ、恭平も?」

「美術かったりぃーよな。」

「うん…」

あー…
どうしよ。状況に耐えられない。

「さっきの大木のバーカ。って事言ってやろ★
どんなけ内申下がるかなぁ~…」

「やめてってばぁ!」

「じゃあ、2人だけの秘密。」

恭平は”2人だけ”を特に強く言う。

「2人だけ…?」

「そう…

っしょっと!」

恭平は立ち上がった。

「じゃあな。」

「うんっ!!」

あたしは、笑いながら手を振って行く恭平に
笑い返した。

「2人だけの秘密か…」

大木のバーカ。なんて、先生に知られても怖くない。
だけど…

「2人だけの秘密だもん!」

あたしは軽く笑って、恭平が出て行った道に続いた。



「おはようっ★」
「おーっス…」
「あ、美貴!!おはぁ♪」

教室の扉を開けた。
皆が元気よく挨拶してくれる…

「おはよっ!!!」

あたしは自分の机にカバンを置き、
恭平の方をチラ見w

「あー…」

恭平は一人で何か書いている
あれは宿題かな。

やっぱ、今行くのはやめとこっかなぁ~…



「あ、美貴。声かけてくれればいいのに。」

恭平の声。
恭平はこっちに気づいてくれた。

「あっうん!ごめん!」

あたしは恭平の机の前に行った。

「何してんの?」

「ん。歴史の宿題。」

「え??!歴史なんかあったっけ??!」

「あるよ~そして今日まで★」

「やばいっ!やってない!!!」

あたしは急いでカバンを取りに行く。
やばいっやってないよ~…

「俺の見る?」

「助かるっっ!!!」

あたしは恭平のプリントを必死で書き写す。
そして時々恭平を見る。

「ふふふ★」

全っ然苦じゃない…
この時間よ…永遠に続け!!

「美貴さん、ちょっと来て下さい…」

あらら;(汗)

「何~?!」

「ちょっと★」

「はぁっ」

あたしはプリントをぐちゃっと折った。
何の用事…
あの子はいつも地味で、ろくにしゃべってないのに。

「何。行くの。」

「うん…ごめんね…」

せっかく楽しかったのに。

「どうしたのー…」

「あのね…」

「うん…」

「あの…

        恭平君をとらないで下さい!!」

「え…?」

あたしは目の前がまっくらになった。
とらないで?恭平の事好きなの…?

「美貴さんは、好きなんですか?恭平君の事。」

「ぃゃぁ~…好きじゃないよ!!」

「良かった。
じゃあ、なるべく話さないで下さい…妬いちゃうんで!あはは★
って、めちゃくちゃ照れます…」

「あははっ!そっか、がんばってね!」

「はい。でゎっ!」

女の子は超ご機嫌そうに帰っていった。

「はぁっ。」

なんで好きじゃないって言っちゃったんだろ…
だって、、だって、、
好きっていって振られたら、もうこの幸せは訪れないし、

諦めなくちゃいけないんだもん。



「美貴ー?」

恭平が呼ぶ…

「なっ…何。」

そっけない態度をとってしまった。
だって…

「冷たくない?」

「ほっといて」

嗚呼。言ってしまった。
恭平は悪くないのに。

「じゃあ、ほんとにほっとくからな?」

「…知らない。」

「知らないってなんだよ!!!」

恭平は少し怒ったような言い方をして、
あたしの前の席に座る。

「恭平、なんでそんなにあたしに構うの…。ホラ、他にもいるじゃない…」

「好きだから。」

「は??」

「好きだから!!」

「…」

「じゃあなっ★」

恭平は軽くウインクした。
カッコイイ…
あたしも好き。

だけど…

「しょうがないじゃない。」

自分に言い聞かせる。

ドキドキがとまらない。
今のは本気…?

冗談…?

パッと恭平の方へ目を向ける。
恭平はモテるので、いろんな女の子に囲まれていた。

そして、めちゃくちゃ笑顔。

「やっぱり冗談じゃん。」

あたしはなぜか少し安心して、
宿題にとりかかった。



今日は、デートなんだ。
誰とかって?恭平!ww

あの後、デートしようって言われてOKしたんだ…

やっぱり本気?

ねぇ?

だったらあたしは、真剣に答えて上げれるのに。

「ごめんっ遅れて。」

「ヵヵっ…カッコイイ…///」

恭平の私服は、めちゃめちゃカッコイイ。

「じゃ、いこっか★」

ショップのウィンドウに写った自分を見る。
服も、気合いれて選んだ。
だけどあたしと恭平はつり合っていない。

「どうした?店ばっか見て。入る?」

「ぃゃ、違うよっ;」

「あ、美貴の私服めちゃ可愛いじゃん♪」

…///

この言葉で一気に蘇る。

やっぱりあたし、恭平と居ていいんだ。

「この店行かない?」

恭平が案内したのは、喫茶店。

「うんいこいこ!!」

どうして恭平はあたしが好きな店をいっぱい知ってるの…?
ねぇ。カッコよすぎだよ。

「いらっしゃいませぇーあ、恭平君?!」

「久しぶり★」

「今日は一人?」

「ぃゃ、女いるよ。」

店の店員はあたしをチラリ。

「あ、どうも…」

「へぇ~、恭平やるなぁ。何番目だ?」

「彼女の前で言わない!」

「ぃゃぁ、ごめんごめん。」

え…?
何番目って?

ガチャッ

あたし等は、席に座った。

「ここの店お気に入りなんだ」

「…」

「どうした?」

どうしたって…
さっきの事が気になってしょうがないよ。

「ねぇ、何番目ってどういう意味?」

あたしは普通に聞いた。

裏ありの彼氏だなんて、絶対に嫌だから。

「だから、可愛い子の順番。」

「は…?」

「心配すんな。美貴は3番目だから♪」

「どういう意味…?」

「だから、俺の彼女は7人いるからその順位。」

「え…」

「何…」

7人いるってどういう意味?
彼女が7人…???

「は…???!7また???!!」

ざわっ

あたしはつい大きな声で言ってしまった。
店の客はあたしに大注目




「いいじゃん別に…それに、美貴もこういう気でつきあってんでしょ?他の女は…」

「なっ…」

あたしは言葉を返したかった。
だけど、あきれて出てこない…

「そう…じゃあ分かったよ。バイバイ」

あたしは店を出た。


何…

恭平の馬鹿。

恭平がムカつく。悔しい…


                 __

「あの、好きですっ」

「はぁ…?」


学校…
そしてここは体育館裏。
あたしを呼び出した男子が、おなじみのセリフを出す。


「ずっと…美貴さんの事、あこがれてました…」

「…っ」

告白…???


コクハクって奴だよね??


「ごめ…あたし彼氏いるから……  っっっ!!!」


そうだ。
あたしに彼氏はいないんだ…

恭平は…遊びだよ…


「うん。付き合う」

「え?ホント?」

「うん。」


あたしは、付き合う事にした…




”恭平と女の子、今日デートの約束してるらしいよ”

友達から聞いた、情報。


だから今日、あの男とデートする事にした。

なんでって…?


分からない。


「おはようっ!」

男は来た。

「^-^ 翔太君だったよね?」

「そうですっ!」


あたしは早速電車に乗った。

「今日何処行く?」

「適当でぃぃじゃんっw」


あたしは、ついてからもブラブラしてた。

「店はいろうよ…」

「まって。」


あたしはキョロキョロ。
誰探してるの?

「あっ!」

「え?」


恭平が…

隣の子はやっぱり女。

((美人!スタイル良すぎっ!))



目が合った。

「あ、美貴…」


パッ

あたしはそらして翔太のところにいった。


どうだ。彼氏いるんだもん!!!


あたしは恭平を睨む。


「あれ…?」

恭平はしらんかおして行った。
美人な彼女と楽しく話してる…


「な…んで…」

ダッ

「えっ」

あたしは翔太をおいて走った。


泣きながら。


なんで…甘えてたんだろ…
彼氏というとこ見せ付けてやかせるって…

甘かったんだ…


あたしまだ恭平の事こんなにすきなのに…



「翔太も、、傷付けたよ。。」



あたしは悔しくてまた涙。

どうあがいても、恭平の一番にはなれないのに。



こんなの、独りじめしたがっているただの子供だよぉ…




あたしはまた泣く。
泣いて意味あるの…??

やっぱりただのガキなんだ。


「弱虫」

「??!」

恭・・・平?

「お前の彼氏、探してたぞ」

あたしは涙でぐちょぐちょの顔をあげる…

「ははは。泣いてっとブサイクだな」

「煩い…」

あたしはまた顔を伏せた。

「嘘だよ…」

「知らない。」

「美貴だけが一番だから。」

「嘘ばっかり…」

だって、恭平の一番は信じられないもの。
一番だとしても、2番も3番もいるんだもん…

「俺、今皆と別れてきた。」

「え…?」


「正直、やいてたんだ★」


「っ…わああああん…」

恭平に抱きついた。

あたしはやっぱり半人前の子供で、恭平がいないと生きていけない…


「ありがと…」



恋には辛い事もあるし、
2人好きになったり、数日で好きな人が変わったりする…
だけど、それが辛いとは思わないで

絶対後悔しないように…しあわせになって。


皆も…





終わりましたぁああ…
あああ…
微妙ですねぇ。


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